書籍

病態栄養専門医テキスト改訂第2版

認定専門医をめざすために

編集 : 日本病態栄養学会
ISBN : 978-4-524-25766-9
発行年月 : 2015年7月
判型 : B5
ページ数 : 368

在庫あり

定価8,640円(本体8,000円 + 税)


  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

日本病態栄養学会の病態栄養専門医研修カリキュラムに準拠した、オフィシャルテキスト。栄養および栄養補給法に関する基本的な解説のほか、代表的な疾患・症候について病態栄養を中心に説明し、栄養・食事療法と薬物療法との関係が理解できるよう構成。専門医の資格取得をめざす医師、実地臨床でチーム医療に携わり病態栄養学の知識を深めたいと考えている医師にも最適な一冊。

第I章 病態栄養専門医としての研修目標
 1.病態栄養学の必要性
 2.病態栄養専門医としてのプロフェッショナリズム
 3.専門医として心得ておくべきこと
第II章 病態栄養を理解するうえでの解剖と生理
第III章 栄養評価法
第IV章 栄養投与量の決定法
第V章 病態栄養の症候
第VI章 病態栄養と検査値異常
第VII章 主要疾患の栄養管理
 1.内分泌・代謝疾患
  (1)糖尿病
  (2)脂質異常症
  (3)痛風・高尿酸血症
  (4)肥満症
  (5)骨粗鬆症
 2.呼吸器疾患
  (1)慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  (2)誤嚥性肺炎
  (3)肺癌
  (4)間質性肺炎
  (5)肺結核
 3.循環器疾患
  (1)高血圧
  (2)虚血性心疾患
  (3)心不全
  (4)動脈硬化
  (5)不整脈
 4.腎疾患
  (1)急性腎不全
  (2)急性腎炎
  (3)急速進行性腎炎
  (4)ネフローゼ症候群
  (5)慢性腎不全(保存期)
  (6)慢性腎不全(透析療法)
  (7)糖尿病腎症
 5.消化器疾患
  A.上部消化管
   (1)胃食道逆流症
   (2)食道癌
   (3)食道・胃静脈瘤
   (4)胃・十二指腸潰瘍
   (5)胃癌
   (6)胃切除後障害
   (7)Menetrier病
  B.小腸・大腸
   (1)吸収不良症候群
   (2)短腸症候群
   (3)蛋白漏出性胃腸症
   (4)炎症性腸疾患:Crohn病
   (5)炎症性腸疾患:潰瘍性大腸炎
   (6)大腸癌
  C.肝
   (1)急性肝炎・劇症肝炎
   (2)慢性肝炎
   (3)脂肪肝・非アルコール性脂肪性肝疾患
   (4)肝硬変
   (5)肝癌
  D.胆膵
   (1)急性膵炎
   (2)慢性膵炎
   (3)膵癌
   (4)胆道系疾患
 6.血液疾患,アレルギー疾患,膠原病
  (1)貧血
  (2)血液がん
  付)造血幹細胞移植
  (3)アレルギー疾患
  (4)食物アレルギー
  (5)自己免疫疾患
  (6)免疫不全症候群
 7.脳血管疾患
 8.精神・神経疾患
  (1)ビタミン異常症
  (2)電解質異常症
  (3)アルコール関連神経疾患
  (4)金属代謝異常
  (5)変性疾患
  (6)神経性やせ症
 9.悪性腫瘍
 10.周術期(ICUを含む)
  (1)術前術後の栄養管理
  (2)ICUでの重症患者の栄養管理
 11.皮膚疾患
  (1)熱傷
  (2)褥瘡
 12.小児疾患
  (1)正常小児の成長・発達
  (2)低出生体重児
  (3)摂食行動障害
  (4)重症心身障害
  (5)先天性心疾患
  (6)先天性代謝異常
 13.高齢者疾患
  (1)高齢者の体組成変化
  (2)フレイル
  (3)サルコペニア
  (4)老嚥と摂食嚥下障害
  (5)軽度認知障害と認知症
 14.妊娠・周産期疾患
第VIII章 食事療法
第IX章 経腸栄養法
第X章 静脈栄養法
 1.末梢静脈栄養
 2.中心静脈栄養
第XI章 病態栄養に関する薬物
■付録
 1.静脈栄養剤一覧
  A.末梢静脈栄養剤
  B.中心静脈栄養剤
 2.経腸栄養剤一覧
  A.医薬品扱いの経腸栄養剤
  B.食品扱いの経腸栄養剤
索引

序文

 日本病態栄養学会は2008年に、適切な栄養管理の推進と医療の向上を図り、もって国民の健康増進に貢献するために、専門的知識および技術を有する優れた医師を病態栄養専門医として認定する制度を発足させた。この病態栄養専門医取得のための参考書として、本書の前版の「病態栄養専門医テキスト第1版」が出版された。
 病態栄養・栄養治療学では、疾患・病態を臓器にとらわれることなく系統的全身的に理解し、各種疾患は栄養素の摂取・吸収・代謝に変化を及ぼすこと、低栄養あるいは偏・過栄養は各種疾患の発症・進展・予後に大きな影響を及ぼすこと、栄養管理が各種疾患の治療・予防の基本であること、を理解する必要がある。そして栄養管理の実践のためには、各診療科、各職種、各医療施設と協働してチーム医療を行う必要がある。
 日本病態栄養学会専門医制度では、従来、専門医取得の研修における習得すべき診療内容に関して、知識・技能・態度別の到達目標、いわゆる研修カリキュラムを明確に提示していなかった。近年、専門医制度の見直しが行われ、「専門医」は、単に専門的知識や技術の習得だけでなく、職業倫理(プロフェッショナリズム)、患者とのコミュニケーション能力、医療スタッフとの連携、エビデンスに基づく診療、医療安全の実践、症例の解析・報告など、医師としての基本的な能力の習得も要求されるようになった。このため、日本病態栄養学会では、2013年3月に清野裕理事長を顧問として専門医制度改革委員会を発足させ、研修カリキュラム、研修プログラム(研修のあり方)を議論してきた。2014年5月に研修カリキュラム、研修プログラムが完成したため、この研修制度に沿った「病態栄養専門医テキスト」を作成すべく、日本で栄養管理に精通されている第一線の先生方に執筆をお願いし、ここに「病態栄養専門医テキスト第2版」が発刊の運びとなった。
 本書は、病態栄養専門医を目指す医師の習得すべき内容や指導医のための指導内容のみでなく、専門医を取得してからも目標とすべき内容を含んでいる。広く臨床の場で利用されることを期待している。

2015年7月
編集代表
日本病態栄養学会専門医制度委員会委員長
愛媛大学地域生活習慣病・内分泌学
松浦文三