教科書

シンプル理学療法学シリーズ

運動器障害理学療法学テキスト改訂第2版

こちらの商品は改訂版・新版がございます。

監修 : 細田多穂
編集 : 高柳清美/中川法一/木藤伸宏
ISBN : 978-4-524-25723-2
発行年月 : 2016年4月
判型 : B5
ページ数 : 382

在庫なし

定価4,950円(本体4,500円 + 税)

正誤表

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

障害と疾患の基本的理解と、根拠に基づく介入法とその実践に必要な整形外科学などの基礎学問を解説した教科書の改訂版。今改訂では記述の整理、情報の更新を行ったほか、章構成も整理。要望の多かった高齢者に多い障害(大腿骨頚部骨折、変形性膝関節症)の章を新設した。

1 運動器系障害学総論
 A 運動器障害とは
  1 運動器とは
  2 運動器障害に対する理学療法の歴史
  3 代表的テキストにみる運動器障害に対する近代理学療法
  4 運動器障害に対する理学療法介入の変遷
 B 運動器障害における基礎:炎症,再生,修復,癒合など
  1 炎症症状
  2 運動器の炎症
  3 運動器の修復過程
 C 理学療法介入の目的と原則
  1 理学療法介入の目的
  2 理学療法アプローチの原則
  3 評価の目的と原則
 D 理学療法の一般的介入アプローチ
  1 運動療法
  2 物理療法
  3 装具療法
 E 運動器障害理学療法におけるエビデンス
  1 エビデンス
  2 EBPTの実践
  3 文献
  4 EBPTの現在の問題と今後の課題
2 骨・軟骨障害(1)変形性関節症(総論)
 A 疾患の概略
  1 疫学
  2 病態
  3 臨床症状
 B 整形外科的治療の概略
  1 薬物療法
  2 手術療法
 C 理学療法の目的と原則
 D 理学療法の一般的アプローチ
  1 筋力増強運動
  2 関節可動域(ROM)運動
  3 日常生活動作(ADL)練習
  4 装具療法
  5 物理療法
  6 患者教育
3 骨・軟骨障害(2)変形性脊椎症
 A 疾患の概略
 B 整形外科的治療の概略
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
 D 理学療法評価
  1 問診による情報収集
  2 画像からの情報収集
  3 疼痛
  4 関節可動域(ROM)
  5 感覚
  6 姿勢
  7 体幹の機能評価
 E 理学療法プログラム
  1 安静
  2 物理療法
  3 治療体操
  4 日常生活動作(ADL)練習
4 骨・軟骨障害(3)変形性膝関節症(保存療法)
 A 疾患の概略
 B 整形外科的治療の概略
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
 D 理学療法評価
  1 問診による情報収集
  2 画像からの情報収集
  3 触診
  4 関節可動域(ROM)
  5 筋力
  6 動作観察
  7 日常生活動作(ADL)
 E 理学療法プログラム
  1 理学療法の目的
  2 関節可動域(ROM)運動
  3 筋力増強運動
  4 装具療法と日常生活動作(ADL)練習
  5 物理療法
5 骨・軟骨障害(4)変形性膝関節症(手術療法)
 A 整形外科的治療の概略
  1 関節鏡視下手術
  2 高位脛骨骨切り術
  3 人工膝単顆置換術(UKA)
  4 人工膝関節全置換術(TKA)
 B 理学療法評価
  1 術前理学療法評価
  2 術後理学療法評価
 C 術前・術後の理学療法プログラム
  1 術前理学療法プログラム
  2 術後理学療法プログラム
6 骨・軟骨障害(5)変形性膝関節症(高齢者プログラム)
 A 高齢患者のリスク
  1 歩行能力の低下
  2 転倒のリスク
  3 薬物服用によるリスク
  4 合併症のリスク
 B 理学療法評価
  1 日常生活動作(ADL)
  2 姿勢・動作分析
  3 関節可動域
  4 疼痛
 C 理学療法プログラム
  1 目標の設定
  2 関節可動域(ROM)運動
  3 筋力増強運動
  4 有酸素運動
  5 装具療法
7 骨・軟骨障害(6)変形性股関節症(保存療法)
 A 疾患の概略
 B 整形外科的治療の概略
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
 D 理学療法評価
  1 問診による情報収集
  2 疼痛
  3 アライメント
  4 関節可動域(ROM)
  5 筋力
  6 日常生活動作(ADL)
  7 歩行観察
 E 理学療法プログラム
  1 日常生活動作(ADL)練習
  2 関節可動域(ROM)運動
  3 筋力増強運動
 F 筋力トレーニング(ホームプログラム)
  1 ゴムバンドを使った筋力増強運動など
  2 CKC運動
8 骨・軟骨障害(7)変形性股関節症(手術療法)
 A 整形外科的治療の概略
 B 運動学的疾患理解のためのキーワード
 C 理学療法評価
 D 理学療法プログラム
  1 術前の理学療法
  2 術後の理学療法
9 関節軟部組織性障害(1)靱帯損傷・半月板損傷(総論)
 A 疾患の概略
  1 靱帯損傷,半月板損傷の受傷機転
  2 分類
  3 症状
 B 整形外科的治療の概略
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
  1 関節運動の制動機構
  2 半月板と靱帯の機能
  3 関節位置覚と関節運動覚
 D 理学療法介入の目的と原則
  1 血行の重要性と関節軟骨と滑液について
  2 早期からの関節運動
 E 理学療法の一般的アプローチ
  1 救急処置(RICE処置)
  2 神経.運動器協調トレーニング法
  3 時期における注意点
  4 実際のトレーニング
10 関節軟部組織性障害(2)前十字靱帯・後十字靱帯損傷
 A 疾患の概略
  1 前十字靱帯(ACL)損傷
  2 後十字靱帯(PCL)損傷
 B 整形外科的治療の概略
  1 ACL損傷
  2 PCL損傷
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
 D 理学療法評価
  1 問診による情報収集
  2 視診
  3 触診
  4 疼痛
  5 関節可動域(ROM)
  6 筋力
  7 機能評価
  8 特殊なテスト
  9 定量的脛骨前後移動量検査
 E 理学療法プログラム
  1 術前,術後の指導
  2 ACL再建術後の理学療法プログラム
  3 PCL再建術後の理学療法プログラム
11 関節軟部組織性障害(3)膝内側側副靱帯,半月板および足関節外側側副靱帯損傷
 A 疾患の概略
  1 膝内側側副靱帯(MCL)損傷
  2 半月板損傷
  3 足関節外側側副靱帯(足関節靱帯)損傷
 B 整形外科的治療の概略
  1 MCL損傷
  2 半月板損傷
  3 足関節靱帯損傷
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
 D 理学療法評価
  1 問診による情報収集
  2 炎 症
  3 関節可動域(ROM)
  4 筋力
  5 アライメント
  6 荷重位での評価
 E 理学療法プログラム
  1 関節可動域(ROM)運動
  2 筋力増強運動
  3 動作指導
12 関節構造に由来する障害(1)脱臼
 A 疾患の概略
  1 肩関節脱臼
  2 股関節脱臼
  3 膝蓋骨脱臼
 B 整形外科的治療の概略
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
  1 肩関節脱臼
  2 股関節脱臼
  3 膝蓋骨脱臼
 D 理学療法評価
  1 問診による情報収集
  2 疼痛
  3 アライメント
  4 関節可動域(ROM)
  5 筋力
  6 日常生活動作(ADL)
  7 スポーツ動作
  8 関節不安定性テスト
 E 理学療法プログラム
  1 日常生活動作(ADL)練習
  2 関節可動域(ROM)運動
  3 筋力増強運動
  4 動作指導
 F トレーニング
13 関節構造に由来する障害(2)動揺関節,関節不安定性
 A 疾患の概略
  1 肩関節
  2 股関節
  3 膝関節
  4 足関節
 B 整形外科的治療の概略
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
 D 理学療法評価
  1 問診による情報収集
  2 疼痛
  3 関節可動域(ROM)
  4 筋力
  5 関節不安定性テスト
  6 全身関節弛緩性検査
  7 機能的不安定性の評価
 E 理学療法プログラム
  1 動的安定化エクササイズ
  2 装具療法
14 骨性障害(1)骨折
 A 疾患の概略
  1 骨折の要因
  2 骨折の分類
  3 特殊な骨折
  4 症状
  5 合併症
 B 骨折の治癒過程
  1 骨癒合の過程
  2 骨癒合の条件
 C 整形外科的治療の概略
  1 骨折治療の三原則
  2 固定法
 D 高齢者骨折の概略
 E 理学療法介入の目的と原則
  1 安静・固定期
  2 回復期(仮骨形成期)
  3 骨癒合完成期(治癒)
 F 理学療法評価
  1 情報収集内容
  2 形態測定
  3 感覚
  4 疼痛
  5 関節可動域(ROM)
  6 筋力
  7 動作分析
  8 日常生活動作(ADL)
 G 理学療法の一般的アプローチ
  1 高齢者の骨折の場合
  2 小児骨折の場合
  3 病的骨折の場合
 H 理学療法プログラム
  1 オリエンテーション
  2 全身調整運動
  3 ポジショニング
  4 筋力増強運動
  5 関節可動域(ROM)運動
  6 患肢の浮腫防止
  7 物理療法
  8 装具療法
  9 呼吸理学療法
  10 常生活動作(ADL)練習
15 骨性障害(2)大腿骨頸部骨折,転子部骨折(術前,術後)
 A 疾患の概略
 B 整形外科的治療の概略
  1 大腿骨頸部骨折
  2 大腿骨転子部骨折
 C 理学療法評価
  1 問診による情報収集
  2 カルテ,術者,医師からの情報収集
  3 看護師からの情報収集
  4 疼痛
  5 関節可動域(ROM)
  6 筋力
  7 形態測定
  8 神経.筋協調性・立位平衡機能テスト
  9 日常生活動作(ADL)
  10 感覚
 D 理学療法プログラム
  1 基本動作の指導
  2 二次的合併症の予防
  3 関節可動域(ROM)運動
  4 筋力増強運動
  5 バランス運動
  6 歩行練習
16 骨性障害(3)大腿骨頸部骨折,転子部骨折(術後回復期)
 A 運動学的疾患理解のためのキーワード
 B 理学療法評価
  1 情報収集
  2 全身状態
  3 認知機能
  4 疼痛
  5 形態測定
  6 関節可動域(ROM)
  7 筋力
  8 姿勢,バランス
  9 感 覚
  10 日常生活動作(ADL)
  11 社会的因子
  12 家屋調査(家庭環境)
 C 理学療法プログラム
  1 関節可動域(ROM)運動
  2 筋力増強運動
  3 バランス運動
  4 日常生活動作(ADL)練習
17 骨性障害(4)大腿骨頸部骨折,転子部骨折(高齢者プログラム)
 A 高齢患者のリスク
  1 理学療法実施時に必要なバイタルサイン
  2 術後の理学療法リスク
 B 理学療法プログラム
  1 術前理学療法
  2 術後理学療法
 C 転倒予防
  1 転倒の危険因子
  2 転倒予防のためのパフォーマンステスト
  3 転倒予防ための対策
18 骨性障害(5)下肢の骨折
 A 疾患の概略
  1 大腿骨骨幹部骨折
  2 大腿骨遠位部骨折
  3 脛骨高原骨折
  4 膝蓋骨骨折
  5 下腿骨折
  6 踵骨骨折
 B 整形外科的治療の概略
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
 D 理学療法評価
  1 画像からの情報収集
  2 疼痛
  3 関節可動域(ROM)
  4 筋力
  5 感覚
  6 循環障害
  7 その他
 E 理学療法プログラム
  1 リラクセーション
  2 関節可動域(ROM)運動
  3 筋力増強運動
  4 荷重練習
  5 装具療法
  6 物理療法
19 骨性障害(6)上肢の骨折
 A 疾患の概略
  1 上腕骨近位端骨折
  2 上腕骨骨幹部骨折
  3 上腕骨顆上骨折
  4 コーレス骨折
 B 整形外科的治療の概略
  1 上腕骨近位端骨折
  2 上腕骨骨幹部骨折
  3 上腕骨顆上骨折
  4 コーレス骨折
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
 D 理学療法評価
  1 診療記録,画像所見,医師からの情報収集
  2 問診による情報収集
  3 疼痛
  4 視診・触診
  5 形態測定
  6 関節可動域(ROM)
  7 筋力
  8 感覚
  9 機能評価・ADL評価
  10 動作分析
 E 理学療法プログラム
  1 共通事項
  2 各骨折の運動療法
20 骨性障害(7)脊椎の骨折
 A 疾患の概略
  1 脱臼骨折
  2 圧迫骨折
 B 整形外科的治療の概要
  1 脱臼骨折
  2 圧迫骨折
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
 D 理学療法評価
  1 問診による情報収集
  2 疼痛
  3 関節可動域(ROM)
  4 筋力
  5 感覚・運動麻痺
  6 日常生活動作(ADL)
  7 姿勢およびアライメント
  8 歩行観察
 E 理学療法プログラム
  1 運動療法
  2 物理療法
  3 装具療法
21 筋・軟部組織性障害(1)概論
 A 疾患の概略
  1 テニス肘
  2 野球肘
  3 手根管症候群
  4 筋断裂とアキレス腱断裂
 B 整形外科的治療の概略
  1 テニス肘
  2 野球肘
  3 手根管症候群
  4 筋断裂とアキレス腱断裂
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
  1 野球肘
  2 手根管症候群
  3 筋断裂
  4 アキレス腱断裂
 D 理学療法評価
 E 理学療法プログラム
  1 テニス肘,野球肘
  2 手根管症候群
  3 筋断裂,アキレス腱断裂
22 筋・軟部組織性障害(2)肩関節周囲炎
 A 疾患の概略
 B 整形外科的治療の概略
  1 薬物療法
  2 局所注射療法
  3 パンピング療法,joint distension
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
 D 理学療法評価
  1 問診による情報収集
  2 疼痛
  3 アライメント
  4 関節可動域(ROM)
  5 筋力
  6 日常生活動作(ADL)
  7 その他
 E 理学療法プログラム
  1 疼痛に対する理学療法
  2 関節可動域(ROM)運動
  3 筋力増強運動
  4 日常生活動作(ADL)練習
23 筋・軟部組織性障害(3)肩腱板損傷(保存療法,手術療法)
 A 疾患の概略
 B 整形外科的治療の概略
  1 保存療法
  2 手術療法
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
 D 理学療法評価
  1 問診
  2 疼痛
  3 関節可動域(ROM)
  4 筋力
  5 姿勢・動作観察
  6 その他
 E 理学療法プログラム
  1 保存療法
  2 術後の理学療法
24 Motor unit性障害
 A 疾患の概略
 B 整形外科的治療の概略
  1 サンダーランドの分類Type1,2
  2 サンダーランドの分類Type3
  3 サンダーランドの分類Type4,5,6
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
 D 理学療法評価
  1 問診による情報収集
  2 感覚
  3 筋力
  4 関節可動域(ROM)
  5 自律神経機能
  6 電気生理学的検査
  7 チネル徴候
 E 理学療法プログラム
  1 保存療法
  2 手術療法 神経縫合術による運動機能再建
  3 手術療法 神経移行術・機能再建術による運動機能再建
25 脊椎性障害(1)頸椎椎間板ヘルニア,頸部脊椎症,頸部後縦靱帯骨化症
 A 疾患の概略
  1 頸椎椎間板ヘルニア
  2 頸部脊椎症
  3 頸部後縦靱帯骨化症(OPLL)
 B 整形外科的治療の概略
  1 保存療法
  2 手術療法
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
  1 頸椎矢状面でのアライメント
  2 頸椎レベルと可動性
  3 ルシュカ関節
  4 頸胸椎移行部と自律神経系
 D 理学療法評価
  1 問診
  2 視診
  3 触診
  4 関節可動域(ROM)
  5 神経学的検査
  6 神経伸長テスト
  7 その他のテスト
 E 理学療法プログラム
  1 保存療法
  2 手術療法
26 脊椎性障害(2)(急性腰痛)腰椎椎間板ヘルニア,腰部脊柱管狭窄症
 A 疾患の概略
  1 腰椎椎間板ヘルニア
  2 腰部脊柱管狭窄症
 B 整形外科的治療の概略
  1 腰椎椎間板ヘルニア
  2 腰部脊柱管狭窄症
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
  1 腰椎椎間板ヘルニア
  2 腰部脊柱管狭窄症
 D 理学療法評価
 E 理学療法プログラム
  1 腰椎椎間板ヘルニア
  2 腰部脊柱管狭窄症
  3 術後理学療法
27 脊椎性障害(3)慢性腰痛症
 A 疾患の概略
 B 整形外科的治療の概略
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
 D 理学療法評価
  1 問診による情報収集
  2 疼痛
  3 立位,座位姿勢でのアライメント
  4 ROM
  5 筋力
  6 神経学的所見
  7 ADL
  8 QOL
  9 歩行観察
 E 理学療法プログラム
  1 運動療法
  2 教育的アプローチ
  3 精神医学的アプローチ
28 複合障害(1)関節リウマチ(1)
 A 疾患の概略
  1 概念,疫学,病因
  2 臨床症状
 B 整形外科的治療の概略
  1 診断
  2 評価法
  3 治療
 C 運動学的疾患理解のためのキーワード
29 複合障害(2)関節リウマチ(2)
 A 理学療法評価
  1 情報収集
  2 病状評価
  3 理学評価
 B 理学療法プログラム
  1 鎮痛
  2 関節可動域(ROM)運動
  3 筋力増強運動
  4 歩行練習
  5 日常生活動作(ADL)練習
  6 装具療法
 C リウマチ体操
30 複合障害(3)スポーツ外傷
 A スポーツ外傷の疫学
  1 スポーツ外傷の分類
  2 スポーツ外傷の発生機序と受傷機転の把握
  3 スポーツ外傷の発生要因
  4 疫学
 B 理学療法評価
  1 問診による情報収集
  2 視診,触診
  3 下肢アライメントチェック
  4 整形外科的テスト
  5 柔軟性のテスト
  6 その他
 C スポーツ外傷発生時の対応と熱中症
  1 応急処置
  2 脳振盪
  3 熱中症
 D 理学療法プログラム
  1 メディカルリハビリテーションとアスレチックリ
  2 スポーツ外傷に対する理学療法プログラム作成上の原則および注意点
  3 トレーニングの方法および種類
  4 テーピング
  5 物理療法
  6 スポーツマッサージ
  7 選手とのコミュニケーション
31 演習1
 課題
 解説
32 演習2
 課題
 解説
33 演習3
 課題
 解説
34 演習4
 課題
 解説
35 実習1 下肢荷重練習
 課題
 解説
36 実習2 筋力増強運動
 課題
 解説
37 理学療法関連のエビデンス
 第2章 骨・軟骨障害(1)変形性関節症(総論)
 第4章 骨・軟骨障害(3)変形性膝関節症(保存療法)
 第6章 骨・軟骨障害(5)変形性膝関節症(高齢者プログラム)
 第7章 骨・軟骨障害(6)変形性股関節症(保存療法)
 第8章 骨・軟骨障害(7)変形性股関節症(手術療法)
 第9章 関節軟部組織性障害(1)靱帯損傷・半月板損傷(総論)
 第10章 関節軟部組織性障害(2)前十字靱帯・後十字靱帯損傷
 第11章 関節軟部組織性障害(3)膝内側側副靱帯,半月板および足関節外側側副靱帯損傷
 第12章 関節構造に由来する障害(1)脱臼
 第13章 関節構造に由来する障害(2)動揺関節,関節不安定性
 第15章 骨性障害(2)大腿骨頸部骨折,転子部骨折(術前,術後)
 第16章 骨性障害(3)大腿骨頸部骨折,転子部骨折(術後回復期)
 第17章 骨性障害(4)大腿骨頸部骨折,転子部骨折(高齢者プログラム)
 第18章 骨性障害(5)下肢の骨折
 第19章 骨性障害(6)上肢の骨折
 第20章 骨性障害(7)脊椎の骨折
 第21章 筋・軟部組織性障害(1)概論
 第22章 筋・軟部組織性障害(2)肩関節周囲炎
 第23章 筋・軟部組織性障害(3)肩腱板損傷(保存療法,手術療法)
 第25章 脊椎性障害(1)頸椎椎間板ヘルニア,頸部脊椎症,頸部後縦靱帯骨化症
 第26章 脊椎性障害(2)(急性腰痛)腰椎椎間板ヘルニア,腰部脊柱管狭窄症
 第27章 脊椎性障害(3)慢性腰痛症
 第29章 複合障害(2)関節リウマチ(2)
参考文献
索引
 和文索引
 欧文索引

改訂第2版の序

 平成23年10月に初版のシンプル理学療法学シリーズ『運動器障害理学療法学テキスト』を上梓し、それから約4年の歳月が経過した。この間、本書を教科書として採用していただいた科目担当者を対象にアンケート調査を行った。本書の内容に関する貴重なご意見やご要望の結果と初版での問題点を勘案し、このたび新たに第2版として改訂することになった。
 『改訂第2版』でも初版と同様に、入門書としての位置づけを守りつつ、内容の重複を整理し、採用者・学生にとってより使いやすい書籍とすることを目指した。本文脇のスペースには、用語解説や略語のフルスペルを記載し、また、「memo」を掲載しより理解し易いようにした。内容的には変形性膝関節症、大腿骨頸部骨折など実際の臨床実習現場において、多くの学生が接する疾患・障害を重視し、分量と内容を増加した。具体的には変形性膝関節症と大腿骨頸部骨折、転子部骨折の高齢者プログラムの章、肩腱板損傷の章を新たに設けた。
 一方、“根拠に基づいた理学療法(EBPT)”は介入法を決める根拠の裏づけとして定着してきていることもあり、臨床研究に基づいた、より効果的な質の高い医療を提供することの重要性を学習するために、第1章に「運動器障害理学療法におけるエビデンス」という節を設け、EBPTの概論とエビデンスの活用法について新たに解説を加えるとともに、第37章として「理学療法関連のエビデンス」を設け、これまで各章末に掲載していた運動器障害に対する理学療法のエビデンス情報をひとつにまとめた。
 運動器障害に対する理学療法の歴史は古く、古代ギリシャのヒポクラテスが脊柱の歪みや骨折部の修復に用いた牽引台の開発や治療体操の重要性を説いたのが紀元前5世紀ごろといわれている。これまでに培われた、知識や技術の伝授だけではなく、新たな研究成果を教授し、学生自らが学習し創造していく能力を培わせることが教育の根幹と考える。本書が理学療法士教育に寄与できることを希望してやまない。
 改訂第2版では、多くの若手の先生がたをお招きし、新たな執筆体制となった。初版からご尽力いただいている先生がたとともに、本書へのお力添えに厚くお礼申し上げる。

2016年2月
編集者一同

9784524257232