書籍

ここが知りたかった緩和ケア増補版

: 余宮きのみ
ISBN : 978-4-524-25448-4
発行年月 : 2016年6月
判型 : A5
ページ数 : 302

在庫あり

定価3,132円(本体2,900円 + 税)


  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

言わずもがなの定番本。緩和医療の現場で意外に知られていない薬剤の使い方やケアのコツを、各項目冒頭の「概念図」でつかみ、その場で教えてもらっているようなわかりやすい解説がセットの構成で大好評。「フェンタニル舌下・バッカル錠の選択や使い方」「呼吸器症状(呼吸困難、せき、たん)」等の要望の多かった項目を追加した増補版。

I 疼痛治療
 A 非オピオイドと鎮痛薬
  1 疼痛治療では腎障害をチェック!
  2 NSAIDsを使用する前に消化性潰瘍のリスクを考える
  3 アセトアミノフェンを活用する
 B オピオイド
  4 オピオイドをうまく使い分けるには
  5 オピオイド注射の導入と増量間隔
  6 フェンタニル貼付剤投与中の患者で急に強い苦痛が出たら
  7 フェンタニル貼付剤の1日製剤と3日製剤,どのように使うか
  8 オピオイドスイッチング:換算比は万能ではない
  9 オピオイドの非経口投与への変更
  10 オピオイド投与中に腎障害が悪化したとき
  11 肝代謝が低下している状態でオピオイドを使用するには
  12 レスキュー薬:説明が大事!
  13 レスキュー薬:剤形の選択と投与量の決定
  14 フェンタニル口腔粘膜吸収剤:適応患者をピックアップする
  15 フェンタニル口腔粘膜吸収剤:導入する
  16 フェンタニル口腔粘膜吸収剤:タイトレーションする
  17 フェンタニル口腔粘膜吸収剤:継続して使いこなす
 C 鎮痛補助薬
  18 鎮痛補助薬を使用するタイミング
  19 鎮痛補助薬の選択方法
  20 鎮痛補助薬を使用するポイント
  21 どの鎮痛補助薬も無効というときのポイント
 D アセスメント
  22 痛みのスケールの使いこなし法
  23 痛みのスケールだけじゃない,便利なツール
 E 鎮痛薬への抵抗解消
  24 疼痛治療の意義を考える
  25 オピオイドに抵抗があるとき
II 疼痛治療がうまくいかないとき
 26 痛みと眠気の組み合わせで解決の糸口をつかもう
 27 いま一度,痛みの原因を評価する
 28 「痛みがとれない」という中身をアセスメントする
 29 持続痛なのか突出痛なのか
 30 レスキュー薬の効果判定による対処方法
 31 夜間だけ痛みが増強する場合
 32 鎮痛薬の対象かどうかを見極めよう
 33 しびれを訴えたら脊椎転移を見逃さない
 34 病的骨折のリスクをどう評価するか
 35 骨転移による体動時痛への対応:薬に頼りすぎない対応
 36 悪性腸腰筋症候群を見逃さない
 37 ステロイドパルス療法の出番
 38 どうしても痛みが和らがず苦痛が強いときどうするか
III 痛み以外の症状の緩和
 A 全身症状
  39 オピオイドの副作用と思ったらすべき3つのこと
  40 これで見逃さない,薬剤性錐体外路症状
  41 困ったときのステロイド
  42 ステロイドを開始するときの注意点
  43 見逃してはならないオンコロジーエマージェンシー:脊髄圧迫
  44 見逃してはならないオンコロジーエマージェンシー:高カルシウム血症
  45 ステロイドの具体的な投与方法
  46 終末期の輸液・栄養管理の考え方
  47 激しい苦痛のあるときの助け舟
 B 消化器症状
  48 悪心が緩和されないとき:原因を考え,原因治療を行う
  49 悪心が緩和されないとき:症状緩和を行う
  50 オピオイド投与中の患者で悪心や下痢:実は,便秘や宿便
  51 排便コントロールの重要性をもう一度
  52 排便コントロールのポイント:予防とセルフケア
  53 腸閉塞時の治療方針:「食べたい」を叶えるために
  54 「食べたい」を叶える薬物療法
  55 必ず「舌を出してください」とお願いしよう
  56 がん性腹水による腹部膨満感
C 呼吸器症状
  57 呼吸困難:評価と原因治療
  58 呼吸困難:症状緩和
D 睡眠障害,精神症状
  59 眠気が強いとき,せん妄のときにすべきこと
  60 せん妄の薬物療法
  61 飲酒歴を問診しよう:アルコール離脱でせん妄が
  62 抗精神病薬の換算,比較
  63 不眠時の問診
  64 注射剤で睡眠コントロールしているが,どうしても眠れないとき
IV 鎮静
 65 鎮静の基本
 66 鎮静の方法
 67 鎮静前に確認しておく事項
 68 鎮静について家族へどのように説明したらよいか
V コミュニケーション
 69 最短の時間で最大の効果を上げるチューニング
 70 化学療法やる・やらない:患者の選択への援助
 71 コミュニケーションは質問力
 72 難しい質問には逆質問
 73 家族ケア
 74 チーム医療の“うまくいってるつもり”が危ない!
VI 麻薬の取り扱いについてのQ&A
索引

増補版序文

 初版を出版して5年が経過しました。その間、全国各地の医療者の多くの方々が、“実用的、臨床で本当に役立っている”などの感想をお寄せ下さいました。本書を患者さんの幸せに役立て下さった方々に、この場を借りて深く感謝申し上げます。
 この度、新たに登場した薬剤などにより緩和ケアの臨床現場にも変化が見られることなどから補足を加えて刊行することになりました。
 今回の増補版では、新項目としてフェンタニル口腔粘膜吸収剤と、要望の高かった呼吸器症状を取り上げ、大きく加筆致しました。また新しいオピオイド、タペンタドールについても臨床的な位置づけを行うため、オピオイドについての複数の項目で加筆修正しております。さらに、本文中に「腹部膨満感を和らげるコツ」など、新たな知恵、新たな治見を随所にちりばめております。鎮痛補助薬、制吐薬や向精神病薬などの処方例では、そのまま臨床で役立つ処方例に変更したり、また新たな処方例もを付け加えました。
 今回、このような改訂を行うことができたのは、初版をご利用下さった多くの方々のお蔭と感謝の気持ちでいっぱいです。
 本書が、続けて、苦しんでいる方々のお役に立てることを心より祈っております。

2016年初春
余宮きのみ