教科書

看護学テキストNiCE

疾病と検査

検体検査/生理機能検査/画像診断/内視鏡検査/その他

編集 : 松田暉/荻原俊男/難波光義/鈴木久美/林直子
ISBN : 978-4-524-25322-7
発行年月 : 2010年7月
判型 : B5
ページ数 : 310

在庫あり

定価2,592円(本体2,400円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

よりよい看護実践に必要な症状・徴候、疾病、診断・治療方法、臨床検査の知識を網羅し、看護基礎教育から卒後の臨床までを支えることを意図したテキスト(全5分冊)。本巻「疾病と検査」は、検体検査、生理機能検査、画像診断、内視鏡検査、そのほかの臨床検査の5章構成。写真や図を多く用いて、検査の目的、機器や方法、検査結果の評価などをわかりやすく解説。

第I章 検体検査
 1.検体検査

第II章 生理機能検査
 1.生理機能検査

第III章 画像診断
 1.X線単純撮影検査
 2.X線透視検査
 3.X線造影検査
 4.血管造影検査
 5.超音波検査
 6.CT検査
 7.MRI検査
 8.核医学検査

第IV章 内視鏡検査
 1.内視鏡検査

第V章 その他の臨床検査
 1.腎・泌尿器系の検査
 2.血液・造血器系の検査
 3.脳・神経系の検査
 4.皮膚科検査
 5.眼科検査
 6.耳鼻咽喉科検査
 7.歯・口腔系の検査
 8.精神・神経生理系の検査

索引

医療を取り巻く環境が大きく変わりつつあるなかで、医学と関連医療技術の進歩は各々の医療分野の専門性を強くしてきています。一方では社会の高齢化が進み、介護や在宅管理、地域に密着した医療や終末期医療の在り方も社会的問題になってきています。そのなかで、安心、安全、そして全人的医療、チーム医療の推進が求められ、医療専門職者の教育においてもそれらが重要となっています。国も2008(平成20)年に「安心と希望の医療確保ビジョン」を発表し、医療従事者の役割については職種間の協働とチーム医療の充実を謳っています。看護師を含め、医療専門職者がお互いに専門性を尊重しつつ、情報の共有を進め、緊密な連携、協働体制が重要になってきます。さらに2010(平成22)年3月に、国の「チーム医療の推進に関する検討会」が報告書をまとめ、チーム医療の推進には各医療スタッフの専門性の向上、役割の拡大、が盛り込まれています。このなかで、専門的実践能力を有する看護師の育成ということで、特定看護師(仮称)制度が提唱されています。このように、安心、安全の医療のための専門職者の質の向上、責任分担の明確化、チーム医療の推進が求められるとともに、より高度の医療専門職者を育成する社会的動きが活発になってきています。
 振り返って現実をみますと、看護の領域では基本としての「よき看護実践」がいっそう重要になっています。そのためには、単に対象の医学的理解にとどまらず、対象がかかえている医学的問題(疾病や障害)の十分な理解が必要で、それなくしては的確なケアの判断とその実践は保証されません。とくに臨床医学の日進月歩の歩みのなかで高度化・専門化が進んでいる今日、従来にも増して、看護にはより広く、より深い医学的知識が求められているといえます。
 本書は、こうした問題意識を背景に、臨地実習も含むこれからの卒前の看護基礎教育を支えるテキストとして、また、卒後の新人看護師の臨床研修にも役立つものとして、看護学テキストNiCEの一翼を担うべく企画されました。初学者である看護学生を対象とした疾患、症状・徴候、ならびに臨床検査への理解をうながすのみならず、新人看護師が臨床現場で専門分野の知識を再度学習する際のテキストとして、さらに看護師の生涯教育のなかでも活用できるよう、幅広くまた専門性も高くしながら、かつ読みやすく理解しやすいよう配慮しました。本シリーズ『NiCE疾病と検査』『NiCE疾病と治療I〜IV』が看護学生、看護師、そして関連する医療職者の皆様の多様な臨床や地域保健の日常業務において、疾患の基礎的知識や検査の目的の理解を助け、ひいては安全な医療の推進、質の向上、そして優れたチーム医療実践に活用して頂ければ幸甚であります。
2010年7月
兵庫医療大学学長
大阪大学名誉教授
松田暉