書籍

循環器内科ゴールデンハンドブック改訂第4版

  • 新刊

監修 : 半田俊之介/伊苅裕二/吉岡公一郎
ISBN : 978-4-524-25297-8
発行年月 : 2018年4月
判型 : 新書
ページ数 : 610

在庫あり

定価5,184円(本体4,800円 + 税)

正誤表

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

研修医・循環器内科シニアレベル必携バイブルの待望の改訂第4版。循環器内科の日常診療において、知っておかなければならない疾患とその対処法、検査手技、治療手技、各種薬剤までを白衣のポケットに入るコンパクトサイズにまとめている。今版では進歩の著しいインターベンション治療を中心に、structural heart diseaseや肺高血圧症の診療に関して項目を充実させるなど、最新情報にアップデートの上、さらにパワーアップした内容とした。

I.救命救急Emergency
 1.心肺蘇生法
 2.緊急処置法
 3.ショック
 4.高血圧緊急症
II.症候
 1.身体所見のとり方
 2.一般検査の手順
 3.胸痛
 4.息切れ・呼吸困難
 5.めまい・失神発作
 6.動悸
 7.浮腫
 8.不明熱
III.病態と疾患
 1.不整脈
  A.上室性不整脈
  B.WPW症候群
  C.心室頻拍
  D.遺伝性不整脈
  E.徐脈性不整脈
 2.心不全
 3.虚血性心疾患
 4.心弁膜疾患
 5.心筋症
  A.肥大型心筋症
  B.拡張型心筋症
  C.拘束型心筋症
 6.心筋炎
 7.感染性心内膜炎
 8.先天性心疾患
 9.大動脈解離・大動脈瘤
 10.動脈硬化の危険因子
  A.高血圧
  B.脂質異常症
  C.糖尿病
  D.メタボリックシンドローム
  E.動脈硬化の危険因子と生活指導
 11.二次性高血圧
 12.家族性高脂血症
 13.頸動脈狭窄症
 14.閉塞性動脈硬化症
 15.肺高血圧症
 16.肺血栓塞栓症
 17.非心臓手術時の循環器疾患のリスク評価
IV.主な検査と手技
 1.心電図検査
  A.安静時心電図
  B.運動負荷心電図
  C.ホルター心電図
 2.心エコー図検査
 3.血圧脈波検査
 4.心臓カテーテル検査
  A.冠動脈造影
  B.左室造影
  C.特殊な診断カテーテル検査
  D.圧波形の異常(弁口面積の求め方)
  E.心拍出量の測定
  F.シャント性心疾患におけるシャント率(Qp/Qs)の簡易式
  G.IVUS画像
  H.心内膜心筋生検
  I.心臓カテーテル検査における放射線被曝について
  J.造影剤誘発性腎症
  K.造影剤アレルギー
 5.冠動脈CT検査
 6.心臓MRI検査
 7.電気生理学的検査
 8.遺伝子検査とカウンセリング
V.主要治療手技
 1.心血管系インターベンション
  A.冠動脈
  B.末梢動脈(頸動脈,腎動脈,腸骨動脈,大腿膝窩動脈,膝下動脈)
  C.ストラクチャー心疾患(含む肺動脈)
 2.カテーテルアブレーション
 3.ペースメーカー,植込み型除細動器(ICD)
  A.恒久的ペースメーカー
  B.植込み型除細動器(ICD)
 4.心臓再同期療法(CRT)
 5.心嚢穿刺
 6.大動脈内バルーンパンピング
 7.心肺補助循環装置(PCPS,VAD)
 8.心臓リハビリテーション
VI.主な薬剤の特徴と使い方
 1.緊急時の静注薬
 2.抗凝固薬・抗血小板薬
 3.抗不整脈薬
 4.硝酸薬
 5.降圧薬
 6.利尿薬
コラム「evidence-basedmedicine(EBM)とは」
索引

改訂第4版 監修の序

 改訂第3版の上梓から5年を経て、このたび改訂第4版をお届けする。第一線の循環器診療に役立つ最新情報を集約した。さらに、枠組みと章立てを刷新し、索引を充実させた。
 言うまでもなく診療の両輪は正確な診断と的確な治療である。診断技術の進歩と病理病態の解明は治療法に変革をもたらしてきた。近年はゲノムの解明や再生医療が別の視界を開きつつある。さほど遠くない将来にAIによる診療支援の普遍化が予測される。しかしなお、医療は個々の臨床医のたゆまぬ研鑽に裏打ちされるべきものであろう。
 循環器疾患の診断は、病因(etiologic)、解剖学的異常(anatomic)、病態生理学的異常(physiologic)、の三視点からなる。自覚症状の重症度(functionalcapacity)、諸検査成績を加味し、客観的評価(objectiveassessment)により、その患者に相応しい総合判断を下す(The Criteria Committee of the NewYork Heart Association:Nomenclature and Criteria for Diseases of the Heart and Great Vessels, 9th Ed, Little Brown Co.,Boston,p253,1994.)。
 治療法は診断技術の進歩と相携えて発展してきた。人類の医療史を振り返ると、呪術に頼る時代から、ヒポクラテスに始まる観察と経験の医療へと変革してきた。この経験に基づく医療(experience based medicine)は年月を経て、証拠に基づく医療(evidence based medicine:EBM)へ変貌した。
 EBMはガイドライン(GL)として標準化される。医師はEBMやGLを参照し個々の患者にはtailor-madeの判断を下さねばならない。爆発的に増加する新しい医療情報を咀嚼し目前の患者に還元するためには広く最新の知見を追う必要があろう。
 忙しい循環器臨床の場でEBM、GLを確認する杖として、このハンドブックを役立てていただければ望外の幸せである。

2018年3月
半田俊之介