不整脈クリニカルプラクティス
不整脈専門医をめざして
編集 | : 井上博/山下武志 |
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ISBN | : 978-4-524-25056-1 |
発行年月 | : 2009年3月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 286 |
在庫
定価8,580円(本体7,800円 + 税)
正誤表
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2009年03月11日
第1刷
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
不整脈診療は心電図を基本とした心臓電気生理的検査から、薬物療法、ペースメーカー・ICDといった非薬物療法まで広範な知識を必要とする。また近年は、3Dマッピング法やAEDの進歩、CRT-Dの保険適用など、その発展は目覚ましい。本書は、これらの不整脈の多岐にわたるテーマを可能な限り簡潔に、かつ実践的にまとめた。不整脈専門医を目指す医師必携の一冊。
I章 不整脈診療に必要な知識−必ずおさえておきたい知識−
1 不整脈の基礎を理解しよう!
2 不整脈診断に必要な検査法を理解しよう!
3 不整脈の治療法を理解しよう!
II章 臨床現場における不整脈−実践的対処法−
1 洞不全症候群
2 房室ブロック
3 期外収縮
4 上室頻拍(AVRT・AVNRT)
5 心房粗動
6 心房細動
7 心房頻拍
8 心室頻拍
9 心室細動
10 QT延長症候群
11 Brugada症候群
12 ペースメーカ・ICD・CRTに関連した不整脈
13 薬剤に関連した不整脈
14 全身性疾患に合併する不整脈
15 心臓手術後の不整脈
本書は、中級レベルの臨床不整脈の教科書である。
不整脈に関する教科書はたくさん出版されている。不整脈全体を網羅した大部の教科書や、電気生理検査、抗不整脈薬、デバイス治療(ペースメーカなど)にそれぞれ特化した教科書がある一方で、頁数が少なく基本的知識がコンパクトにまとめられたものまである中での上梓である。
本書の目的は、不整脈の入門的な知識を有する若手医師の諸君が、不整脈の臨床家(=専門医)を目指す際に、この程度は知っておいて欲しいという内容を持ち、臨床に役立ち、かつ中級レベルの教科書を提供することにある。入門的な本のみでは臨床のさまざまな場面で遭遇する問題を解決するには物足りない。一方、大部の教科書は通読することはなかなか難しい。そこで、臨床不整脈の専門医を目指す若手医師を対象に、駆け出しの専門医として知っておいて欲しい知識を厳選して、まとめた。
本書は、前半では不整脈診療に必要な知識を、基礎、検査法、治療法に分けて整理し、後半は臨床現場における不整脈に対する実践的対処法をそれぞれの不整脈について解説し、加えてデバイスに関連した不整脈、薬剤に関連した不整脈、全身性疾患に合併する不整脈、心臓手術後の不整脈についても取り上げた。基礎的事項としての、活動電位やイオンチャネルなどに関する記載は最小限にとどめ、臨床の現場で有用な情報を記載するように心掛けた。不整脈専門医を目指す諸君にはぜひとも通読していただき、臨床の現場で疑問に思ったことをその都度本書で調べていただきたい。不整脈専門医が最低限知っておくべき知識を整理することができるはずである。
臨床不整脈の領域の情報も、他の領域同様に、増え続ける一方であり、各種のガイドラインも数年ごとに改訂を重ねている。本書は現時点における基本的な知識を整理するのに相応しい、それぞれの領域でリーダーとして活躍中の専門家に、お得意のところを執筆していただいた。編者の無理な注文にもかかわらず短期間でまとめいただいた執筆者に、この場を借りて深謝申し上げたい。
2009年1月
編者