教科書

看護学テキストNiCE

家族看護学

19の臨床場面と8つの実践例から考える

こちらの商品は改訂版・新版がございます。

編集 : 山崎あけみ/原礼子
ISBN : 978-4-524-24789-9
発行年月 : 2008年5月
判型 : B5
ページ数 : 294

在庫なし

定価2,484円(本体2,300円 + 税)

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  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

生活習慣病やがん・難病をかかえつつ家庭・社会生活を送る患者・家族、また高齢者世帯の増加は、患者と家族を一体としてそのQOLを高める支援を必要とする。その要請に応えるべく、家族看護学の視点と実践はますます必要性を高めている。本書は、対象理解から実践に役立つ考え方まで、家族看護学を初めて学ぶ看護学生の良質のテキストとなっている。2色刷り。

はじめに

序章 家族看護学をはじめて学ぶ

第I章 家族看護学における対象理解
 はじめに
 1.発達する家族
 2.システムとしての家族
 3.家族を理解するポイント
 4.家族像の形成

第II章 家族看護学における目標・看護過程・評価
 はじめに
 1.健康な家族についての考え方
 2.家族とのパートナーシップ
 3.代表的なアセスメントモデル
 4.家族の健康を引き出す看護過程

第III章 家族看護実践と社会的・文化的背景
 1.家族と文化
 2.家族と地域社会

第IV章 家族看護実践に役立つ考え方
 はじめに
 1.実践例(1) 配偶者からの暴力被害者の回復と新たな家族の再生
 2.実践例(2) 医療的ケアが必要な子どもと家族の在宅生活
 3.実践例(3) 心の健康に問題を抱える患者とシステムとしての家族へのアプローチ
 4.実践例(4) 救命救急センターにおいて家族が臓器提供を決めるとき
 5.実践例(5) 壮年期の家族員ががんになる前後の家族構造-機能の変化
 6.実践例(6) 難病とともに生きる患者・家族の在宅療養における意思決定
 7.実践例(7) 高齢者を介護する家族:家族内ニーズの競合調整と生活リズムの安定化
 8.実践例(8) 終末期看護における患者中心・家族中心の看護過程

第V章 家族看護実践に役立つ研究
 1.家族看護における研究の特徴・課題
 2.研究計画の方法
 3.家族看護における研究の実際

終章 家族看護を学び続けるために

本書は、看護者が「家族」を分析の単位(unit of analysis)として焦点を当て、実践・研究・教育に取り組むための解説書です。
 第1〜3章は、家族看護学をはじめて学ぶための入門編と考えてください。看護学生の皆さん、あるいは、すでに現場で活躍しておられる方も、基礎を学ぶ目的で活用していただければ幸いです。
 家族とは、システムとしての特徴を有しながら発達している1単位の生命体です。このような1単位の家族を看護の対象として理解するために、家族看護学にはさまざまな理論と技法があります。まず第1章では、看護の対象としての家族をどのようにとらえるかについて、発達する家族、システムとしての家族、家族を理解するポイント、家族像の形成と、順を追って解説しました。
 次に、家族看護とは、家族の健康を支援することを目標とした看護者による実践です。健康な家族のあり方をどのように考え看護の目標を設定するのか、家族生活に健康的な変化をもたらす実践とは、具体的にはどのようなものでしょうか。第2章を通じて、家族看護過程について一緒に考えてみましょう。
 ところで、家族員は、医療者・看護者とのみ関係をもっているわけではなく、個々に社会的・文化的背景と相互作用しながら生きており、そのことが、看護過程にも重要な影響を及ぼしています。そこで第3章では、家族をとりまく上位システム、とくに文化と地域社会を理解する必要性とそのさいの視点について述べています。
 第4〜5章は、家族看護学を学び続けるための上級編として役立ててください。すでに看護についてある程度の知識があり、自分なりに哲学をもっておられる方が、家族看護について理論−実践−研究のつながり(Theory-Practice-Research:TPR)を身近に考えていただけるように構成しました。
 日々の家族への看護は、不可視的な要素が影響を及ぼすことの否めない複雑な過程です。こうした過程における高度な技について、第4章では、8人の著者が、それぞれ常日頃から大切にしている考え方・概念・モデル・理論などを指針に、丁寧に解説しています。
理論とは、一見すると現場と隔たりを感じるかもしれませんが、実は実践に指針を与えてくれる道具のひとつであることを、具体的に感じとっていただきたいと思います。
 既存の理論を学ぶことと同様に、自ら研究を行うことも実践に役立つことを忘れないでください。国際的な学術会話などを通じて海外に発信される研究も、現場と無縁に机上で生まれるようなものではなく、多くは家族へのかかわりの中に最初の着眼点があり、家族看護実践への科学的根拠を探求した成果です。第5章を通じて、看護者は誰もが、家族看護に関する研究成果を使い、それらの評価者となり、さらに新たな成果を生み出していく役割も担っていることをお伝えしたいと思います。
2008年春
山崎あけみ
原 礼子
(抜粋)