書籍

美容外科基本手術

適応と術式

編集 : 酒井成身
ISBN : 978-4-524-24317-4
発行年月 : 2008年3月
判型 : A4
ページ数 : 350

在庫あり

定価27,000円(本体25,000円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

美容外科におけるスタンダードな術式を幅広く紹介した、患者の要望や背景に最適な手術を選択する手引きとなる手術書。各術式について基本的な知識や手技、合併症等をカラー写真と図を豊富に用いて簡潔に解説。ニーズとともに急増しつつある合併症・成績不良例の防止にも有用。美容外科に興味をもつ形成外科医・研修医、皮膚科等の関連医師、知識を再確認したい美容外科開業医に最適の一冊。

I 眼瞼
II 鼻
III フェイスリフト
IV 顔面輪郭修正
V 口唇
VI 耳介
VII 乳房
VIII 腹・臀部形成、脂肪吸引、余剰皮膚切除術
IX 臍
X 植毛・脱毛術
XI 腋臭症・腋窩多汗症に対する手術
XII 美容皮膚科

手術において、必ずよい結果を生むことはなかなかむずかしいことです。しかし、手術を行うからには百発百中でよい結果を生むようにしなければならないでしょう。それには基本的な手術の基礎をしっかり学ばねばなりませんし、さらにかなりの熟練と、美容外科においては芸術性とセンスが必要となります。そして、どこで学ぶにしてもその手本となる教科書が必要となります。
 多少の知識があっても基本に忠実でない場合もあるので、まず型に入り基本を学び直すことにより、よい結果を生むことも多いのです。また基本だけでは解決できず、いままでの方法ではうまくいかないむずかしい場合もあり、そのような場合には自分なりに考え、新たな方法を考案しなければならないことになりますが、まず型に入らずして型を出ることはできないと思われます。いろいろな基本的手術法を知りえた上でのさらなる発展が望まれるのです。その意味で、本書は美容外科・形成外科を学ぼうとされている臨床医、医学生、さらにすでに美容外科に携わっておられる諸氏にもまず型に入るための最適の教科書となるように編集させていただきました。
 20年ほど前に、編者も陥没乳頭の手術で行き詰まり、非常に重症な陥没乳頭はなかなか修正することができませんでした。そのときにもまず型に入りと思い、いろいろな方法を学びました。乳管を切断すれば陥没は修正されるのですが、乳汁が出なくなり機能的には問題が残ります。毎日毎日なんとかならないものかと考えながら眠りました。すると、ある朝ふと「陥没した部分に真っ向から戦いを挑んで切り開き、よく覿察してみよう。そこに解決の糸口があるはず」と思い当たりました。そこで、短縮拘縮した部分を開いてみてよく観察し、乳管の揖傷を避けつつ拘縮した部分を剥離伸展し、乳頭を引さ出し、授乳機能を温存しつつ重症陥没乳頭を修正する「酒井法」を考案したのです。
 美容外科は内容も広範にわたりますが、勉強される先生方にわかりやすいように、経験豊富なエキスパート陣により、長年の経験と実績から知りえた知識をもとに、適応や手術手技を詳しく解説しつつ、症例の写真をできるだけ多く掲載しようと試みました。また、美容外科の特性である多様な患者の要望や病態に対応できるように、基本的な術式を網羅し、ひとめで術式を把握できるようコンパクトな紙面にしました。そして、さらなる知識を得やすいように、項目ごとに少なくとも2〜3の文献を掲載し、勉強される先生方の利便性を図りました。また、できるだけ図や写真を見やすくするために、A4判の大きめの教科書としました。
 これから美容外科を学ぼうとされている臨床医の先生方や医学生にはその指針となり、すでに美容外科の第一線でご活躍の先生方にはさらなる発展の礎として、本書がお役に立てることを祈ってやみません。
2008年1月
酒井成身
(一部改変)