書籍

血管無侵襲診断テキスト

血管診療技師認定試験例題付

編集 : 血管診療技師認定機構/血管無侵襲診断法研究会
ISBN : 978-4-524-24309-9
発行年月 : 2007年5月
判型 : B5
ページ数 : 254

在庫あり

定価6,804円(本体6,300円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

血管疾患を無侵襲に検査・診断するためのトータルテキスト。基礎知識、検査手技だけでなく検査によってわかること、さらに血管疾患の治療についてわかりやすく解説。血管に関わるドクター、血管診療技師をめざす臨床検査技師、看護師・准看護師、臨床工学技士、診療放射線技師におすすめ。血管診療技師認定模擬試験がついて、試験対策にも役立つ。

総論
1 血管無侵襲診断:総説
2 血管無侵襲診断法研究会の足跡
3 血管診療技師とは

各論
1 知っておきたい解剖・生理の知識
2 検査時の問診と注意点
3 画像診断
4 生理機能検査
5 血管超音波検査
6 診断法の役割:適応と限界
7 知っておきたい脈管疾患の治療

付録:血管診療技師認定試験例題

脈管疾患は全身に分布するため、全身への配慮が必要である。今日の「循環器疾患といえば心臓疾患」というこれまでの視点から、「循環器=脈管疾患」といえる視点への転換が求められる黎明期を迎えている。頭(脳血管障害)から躯幹(冠動脈、肺塞栓症、大動脈瘤、腎動脈、腹部動脈)、そして四肢(動脈閉塞性疾患、深部静脈血栓症、リンパ浮腫)に生じる、全身の循環器疾患が今や克服すべき対象である。
 動脈疾患、静脈疾患、そしてリンパ管疾患を適確に治療するためには、まず始めにその診断が必要である。さらに、その治療効果の評価やその経過を観察することも必要である。従来から確定診断の多くは造影検査を必要としてきた。今もその役割は不動であり、近年はその技術を応用して、より低侵襲の治療も可能となった(血管内治療の進歩)。しかし、病者にとって、治療を受けるために「越えなければならないハードル=造影検査」とわかってはいても、できれば避けたい侵襲である。そこで、より侵襲度の低い検査法で脈管疾患の適確な診断ができるような方法を求めて先人達の努力によって工夫、応用がなされ、現状まで少しずつ進歩してきた(血管無侵襲診断法研究会の歴史)。
 編者が約20年前、脈管疾患の診療に歩み始めた頃、現在のように血管疾患に関心をもつ医師・医療従事者はきわめて少なく、また脈管疾患の診療や診断の、知識や技術に関する成書もほとんどなく(欧米の成書が手に入るのみ)、先達から後輩へ世襲のごとくに伝えられ、受け継がれていた領域の感があった。しかし、真に役に立つ知識や技術は、あまねく受け継がれていく必要がある。そして広く臨床で病者に実際に活かされてこそ、その知識や技術が真値を発揮すると確信している。
 本書はその目的のために編纂され、脈管疾患の診療に夢を抱き、心血を注いできた、多くの医師・技師・看護師の方々の広い知識と高い技術の結晶を、ここに集めることができた。これら結晶を提供して下さった執筆者の方々に、心から感謝する次第である。そして、これら結晶としての知識や技術を、脈管疾患に病む方々への明日からの診療に少しでも役立てて頂くことを切望すると共にさらに普及・発展させて頂くことを願ってやまない。
2007年4月
松尾 汎