書籍

DVDで学ぶ理学療法テクニック

DVDで学ぶ運動器疾患の理学療法テクニック

臨床的感性をみがく動画106

編集 : 林義孝
ISBN : 978-4-524-24217-7
発行年月 : 2008年5月
判型 : B5
ページ数 : 252

在庫あり

定価7,020円(本体6,500円 + 税)

  • 商品説明
  • 序文

運動器疾患の患者に対して理学療法を実施するにあたり、どのように基本的手技を適応させていくかを具体的・実際的に記載。評価と治療の手技のポイントや初心者が陥りやすい手技上の誤りに対する注意点がよくわかる構成になっている。またDVD収載の「手術の理解」では術後のリハビリテーションの参考になるよう手術の流れを紹介する。

本書を手にされ、本当に役に立つ内容が書かれているのか、大いに思案をされることでしょう。それほど、今やこれら理学療法専門書が書店の棚で、ところ狭しと溢れ出るばかりの盛況です。
 しかし、種々の文献を寄せ集めた机上の空論や、日々の臨床現場の感性から隔たりを感じる内容で構成された専門書が、読者の期待に応えられないことは、いまさら言うまでもありません。
 そのような状況の中、本書は、比較的臨床経験が短い理学療法士に向け、臨床の場で患者さんを目の前にしたときにその治療方法の選択に素早く役立つと共に、養成校の講義の場において、学生に臨床的感性を理解してもらえる内容にしました。
 ここで、この本の企画趣旨について少し触れさせていただきます。

1。臨床経験1年から5年目の理学療法士に必要と考えられる臨床技術を主な内容として、まとめました。
2。画期的な試みとして、実際の整形外科手術をDVD動画で解説し、術後理学療法とリスク管理の理解を容易にしました。
3。基本に忠実な理学療法技術の実際をDVD動画で解説し、基本技術に基づく臨床技術の理解と応用に役立つことを目標にしました。
4。机上の空論を避けるため、執筆を臨床経験豊富な理学療法士に託し、基本技術を重視しながらも、「臨床のこつ」を盛り込みました。
5。少人数の勤務環境で相談相手が少ない理学療法士のみならず、学生講義にも活用していただけるようにしました。

 今や理学療法領域の研究論文や学術大会の症例報告において、evidenceを曖昧にしたまま発表の機会が与えられることは、極めて少なくなってきたと言えます。このことは、理学療法が経験的理論・技術から脱皮し、客観的再現性を基本とする科学的根拠に基づいた理学療法体系として発展するためには、必要不可欠なことでしょう。では、臨床の場でこれらの考えに基づく質の高い理学療法技術を、いかに提供していったらよいかを考えていただきたいのです。
 臨床現場では、自分に都合がよい文献をつなぎ合わせ、独善的理論の上に構築されているとしか思えない、即物的理学療法を目にすることがあります。しかし、真に求められているのは、一刻も早い回復を願う多くの患者さんに応えることのできる、科学的根拠に基づく確かな理学療法技術です。本書が、基本に忠実で質の高い理学療法技術の理解と習得を手助けし、現状の改善に少しでも役立つのであれば、執筆者一同にとって、この上もない喜びです。
平成20年5月吉日
公立大学法人大阪府立大学大学院
総合リハビリテーション学研究科
教授 林 義孝
(一部改変)