書籍

部位別・体位別整形外科手術看護

わたしだけの書き込み式マニュアル

編集 : 金森昌彦
ISBN : 978-4-524-24087-6
発行年月 : 2007年4月
判型 : B5
ページ数 : 210

在庫あり

定価3,240円(本体3,000円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

整形外科各種手術前・中・後の看護のポイントをわかりやすく解説。手術の要点と術前・術中の管理、術後の過程、必要な看護技術、事故防止策、退院、治癒までの経過が、術後の回復過程の見通しを踏まえて理解できる。読者が自分の施設・環境にあわせて本書を利用できるよう、管理のチェックリスト、書き込み欄を設けた実際書。整形外科関連ナースはもちろん看護学生、研修医にもおすすめ。

序章 整形外科看護に望むもの

第1章 手術前の看護

第2章 部位別、体位別にみた術中の看護マニュアル

第3章 手術後の看護

第4章 手術後のクリニカルパスと看護の要点

第5章 退院調整 -生活支援に向けて-

第6章 病棟のインシデントレポートと事故防止マニュアル

ときどき、整形外科手術のときによく怒る医師がいます。術野で予期せぬことが生じたり、自分の思いどおりにならないことが原因かもしれませんが、好ましい光景ではありません。また、まれに、言われたことがすぐできない看護師さんがいます。初心者であればやむをえないかもしれませんが、こんな2人が執刀者と介助者となって手術が始まると、当然うまくいきません。
 なぜ言われたことがすぐできないのでしょうか?ベテランの看護師さんでも整形外科の手術が始まるとぎこちなくなることもあります。それぞれが医療者の個人的な問題と言ってしまえばそれまでのことですが、何か改善の余地はないでしょうか?
 こうなる原因の一つとして整形外科の手術は種類が多すぎることがあげられます。脊椎、上肢、下肢の手術において、あらゆる骨・関節とこれに関連する筋肉、神経、血管が対象である上に、外傷や感染、変性疾患、腫瘍疾患など、まさに多種多様です。他の外科手術と違って、中小病院では1年に1、2回しか行われない手術もたくさんあるはずです。
 だからといって諦める必要はありません。基本さえつかんでいただければすべてを覚える必要はないのです。そんなことを考えているときに南江堂出版部より本書の編集のお話をいたださ、手術および周術期の整形外科看護のコツを提供したいと思ったことが本書に取り組んだ最初の気持ちです。
 また整形外科手術で気がつくことは、同じ疾患や病態に対してでも手術の種類がいくつもあるし、細かい手術手順は施設によってことごとく違うことです。医師が勤務交代すると手術術式も変わっていくというのが実態です。これまでの手術関連書籍は一つの見本であっても、各施設において、それが十分役立つとは限りませんでした。
こんな状態にもっと柔軟に対応できる書籍があればいいだろうな、という気持ちが、自分で作れる「書き込み式」というワークブック形式をとりいれた理由です。この本では、私達のところで行っている方法を叩き台として、あなたの施設の手順やあなたの経験を書き込んで自分のためのマニュアル本にしていただけるようなスペースを作ってあります。この本が鉛筆やペンでいっぱい書き込まれたとき、きっとあなたは整形外科手術看護のプロになっていると思います。
 整形外科手術の方法に関する書籍は、術式別にするとかなり膨大になって読む気がしません。ここでは看護師さんの目から見て理解しやすいように13の部位別、体位別にみた術中看護マニュアルを設定しました。整形外科手術にかかわる看護師さんに覚えておいていただきたいエッセンスだけを絞って著してありますので、きっと役に立つことと存じます。本書により13の体位別項目に分けてマスターすれば手術進行の先を読めます。余白に記録しておけばその経験を生かせます。とっつきにくい整形外科手術をこの本でぜひ克服しえてください。
 またこの本は、医師のひとりよがりではなく、すべての項目を看護師さんの立場からも推敲していただき、手術マニュアルだけではなく、看護師さんから看護師さんへ伝達したいことも所どころに含ませてあります。手術および周術期における看護師さんの役割はきわめて大きいと思います。この本をかたわらに置き、看護師として自負できる仕事をしていただければと存じます。そして気持ちのよい手術の進行に役立つことができれば私どもにとって至福の喜びであります。また本書は整形外科研修医にとっても手術の入門書としてもきっとお役に立てるものと考えます。
2007年3月
金森 昌彦
(一部改変)