書籍

形成外科手術書改訂第4版

基礎編・実際編

: 鬼塚卓彌
ISBN : 978-4-524-24082-1
発行年月 : 2007年6月
判型 : A4変
ページ数 : 1726

在庫僅少

定価75,600円(本体70,000円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

斯界の第一人者である著者が長年の臨床経験をふまえて、形成外科学について詳述した好評書。今改訂では、新進の研究者数10名の協力を得て全面的に見直し、血管硬化法、仮骨延長術、鏡視下手術をはじめとするここ10年の進歩を新たに収載。全身にわたる再建術から美容まで、形成外科領域のトピックスを含めて全分野をこの一冊に網羅。分売不可。

基礎編
1章 形成外科学とは
2章 形成外科手術の基本手技
3章 創傷治療
4章 瘢痕およびケロイドの治療
5章 皮面形成術
6章 縫縮術
7章 植皮術
8章 有軸皮弁の実際
9章 真皮・真皮脂肪・脂肪移植術
10章 筋・筋膜移植術
11章 粘膜移植術
12章 神経移植術
13章 腱移植術
14章 植毛術・脱毛術
15章 植爪術
16章 骨・軟骨移植術
17章 血管移植術、その他
18章 プロテーゼ形成術
19章 先天異常
20章 形成外科に関連のある皮膚疾患

実際編
21章 頭部形成術
22章 額部形成術
23章 眼瞼部形成術
24章 鼻部形成術
25章 口唇部・舌部形成術
26章 唇裂・口蓋裂形成術
27章 耳介部形成術
28章 頬部形成術
29章 頸部形成術
30章 体幹部形成術
31章 四肢部形成術

『形成外科手術書』は、1996年の第3版出版より10年の経過を経て、この度第4版を上梓することとなった。
 この10年の間、形成外科学ならびに形成外科技術がどこまで進歩するのか見守ってきたが、当然のこととして、あるものは廃れ、あるものは新しく登場してきた。この間、著者は自ら手術をし、文献を集め、症例を集めてきたものの、いざ新たな知見を取り入れての改訂版の執筆となると、すべてを一人で網羅するには仕事量が膨大過ぎ、また限界があると思ったが、出版社の勧めもあり、さらなる努力を重ねて第4版を出すことにした。
 本書は1969年の初版から第3版までほぼ10年ごとに学問の進歩に合わせて改訂してきた。今回はその方針に沿うことは勿論であるが、なお形成外料医あるいは関連各科で形成外科に興味のある方にも参考になるように、形成外科の歴史を無視することなく、現在では古典的とされ、既に使用されていない技術についても学問的進歩の流れとして残し、しかもその上に新しい知識、技術や関連部門を加筆する方針でのぞんだ。単独執筆の欠点として独断、独善に陥りやすい傾向は否めないのではないかと思われるが、できるだけ改善に努力したことでお許しをいただきたい。
 今回の改訂で特に重視したのは次の諸点である。
1。形成外科学の理念が読者に明確になるように記述を改めた。
2。執筆内容を形成外科の進歩に合わせて充実させるとともに、基礎編、実際編を通してできるだけ体系立てた項目編成になるように再編した。たとえば、褥瘡の項目は第3版では実際編の体幹部の章にあったが、本改訂版では基礎編の創傷治療に組み入れた。内容によっては最適な掲載箇所を推定しにくい場合に配慮し、参照項目を付記して容易に検索できるようにした。しかし、必要があれば敢えて重複をいとわず再掲載した。
3。基礎編のなかで先天異常、皮膚疾患・腫瘍を新たな章として独立させた。
4。章内容の構成を大幅に変更し、読みやすく、調べやすくした。第3版までは、統一されていなかった疾患項目の順序を、外傷、腫瘍、先天異常、美容、その他の順に統一し直した。
5。従来の内容を充実するとともに、血管硬化法、仮骨延長術、内視鏡下手術、化粧法、などの新しい知見を追加した。
6。新進気鋭の方々に症例写真を提供してもらい、可及的に新知識を導入するよう努力した。
7。古い知識、技術も完全に削除しないで、その足跡は残すことにした。たとえば細片軟骨移植は1941年華々しく登場したのに、その後50年間顧みられなかったが、最近では再び使用されているし、従来の単純皮弁法は吻合皮弁や血管柄付き皮弁に席を譲ったかに見えたが、拡大皮弁、薄化皮弁の登場で再検討されている。現在不要と思われるものでも視点が変われば将来の進歩に役立つこともある。
8。専門用語については可能な限り、日本形成外科学会編集の『形成外科用語集』にしたがった。しかし、著者が納得できない用語については私案として残した。形成外料草創期の歴史的考え方もあるからである。
9。文献をできる限り詳細に掲げることにより、内容に興味のある方には原典にさかのぼれるように配慮した。
10。索引項目を充実させることにより、細かい事項からでも検索できるようにした。
11。2005年4月より施行の個人情報保護法令に則り、掲載写真が第三者に識別されないようにするため、学問的価値をある程度犠牲にせざるを得なかったものもある。
 以上のように、本書はいろいろな視点から改訂をおこなったが、膨大な量の内容を網羅するために、将来的には分担執筆にすることも視野に入れ、教科書として、あるいは辞書的、参考書的な本として利用できるようにしたい。
 なお本書の改訂にあたって、貴重な症例写真の提供等でご協力いただいた昭和大学医学部形成外科学教室同門の諸氏、および関連諸氏に深甚なる感謝の意を表し、お名前を記載させていただいた。
2007年春
鬼塚卓彌
(一部改変)