教科書

ネッター発生学アトラス

: 相磯貞和
ISBN : 978-4-524-23857-6
発行年月 : 2008年8月
判型 : A4変
ページ数 : 282

在庫なし

定価5,400円(本体5,000円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

ビジュアルに優れたネッターのカラーアトラスに、要点解説を添えた発生学テキスト。一目で概要が把握できる1項目完結型のスタイル(1頁に1図1解説)、臓器別の章構成、各導入部の概要と発生過程が、学生、特に初学者の理解に十分に配慮された内容となっている。また章末には重要語の用語解説が設けられており有用。発生学のミニマムエッセンスをコンパクトにまとめた一冊。

Netter's Atlas of Human Embryology
Larry R. Cochard

第1章 発生の概要:事象、過程、形態異常
第2章 胚発生初期と胎盤
第3章 神経系
第4章 心血管系
第5章 呼吸器系
第6章 消化器系と腹壁
第7章 尿生殖系
第8章 筋骨格系
第9章 頭頚部

人体の発生学は、人体構造の基本の1つとして、また臨床分野における先天性疾患の病態の理解のために必要な知識として医学生が学ぶべき分野であり、医学部において解剖学、小児科学、循環器病学、小児外科学などの多くの領域にまたがる基本的知識を習得する科目として重要な意味を持っています。さらに近年医学にとどまらず生物学、看護、医用工学などさまざまな分野でヒト胚子・胎児の発生過程や構造についての理解が求められるようになってきております。しかし、1つの受精卵から人体がつくられていく仕組みは、地球誕生以来の生物進化の賜物であるとはいいながら、その詳細を知るほどに驚嘆するに値する精緻なものであり、発生学を学ぼうとする時に多くの学習者が戸惑うのは、1つの受精卵が大きさと構造をダイナミックに変化させながら成体へと発達成長する発生過程を、時間軸とともに立体的に理解することの困難さです。
 本書は、Netter博士が数十年にわたり描き続けられた多くの医学に関する図の中から、人体発生に関するものを選び、簡潔な解説を付した人体発生学の図譜です。Netter博士が描かれた図は、広く医学全般において単なる略図や写真からでは把握しにくい複雑な人体構造を、医師の視点から正確に分かりやすく学習者に提示しているものとして、「解剖学アトラス」をはじめ、世界各国で高く評価されております。本書においても、ヒト胚・胎児の複雑な発生過程がNetter博士の深い洞察と医学に対する広汎な理解、高い技術によって図として表現されています。
 翻訳にあたってはNetter博士の精神を尊重し、図の特徴を可能な限り活かすように注意をいたしました。用語については。臨床各科で用いられる用語と解剖学会として認められている用語とが一致しないことが少なからずあり、本書では解剖学用語集改訂12版で採用された発生学用語を基本としつつ、診療で一般的とされている用語にも配慮いたしました。医学生のみならずさまざまな分野において人体の発生に興味を持たれた読者の皆様が、図によって胚子・胎児の発生過程における構造の変遷を理解されるとともに、図の理解の一助として付された簡潔な解説や用語集によって基本的な知識を整理することにより、人体の発生と発達およびその異常に関して学ばれることを、訳者として願っております。
2008年7月
相磯貞和
(一部改変)