書籍

必携神経内科診療ハンドブック

編集 : 服部孝道
ISBN : 978-4-524-23621-3
発行年月 : 2003年11月
判型 : A5
ページ数 : 468

在庫なし

定価7,344円(本体6,800円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

神経内科を訪れた患者を診るとき、どう問診をし、何を診て何を考え、何を検査するかが流れに沿って理解できるよう、また、どのような処置・治療をするか、どの薬を使用するかなど、実際に役立つ知識をわかりやすく簡潔に解説。特に診察の際に見逃してはならない点を強調した。神経内科にローテイトされた研修医、若手医師が自然に診療技術が身につくように構成されたハンドブック。

1.神経疾患患者へのアプローチ

2.症候からみた診断への進め方
 1 昏睡
 2 一過性意識障害
 3 睡眠障害
 4 痴呆
 5 言語障害
 6 失行・失認
 7 頭痛
 8 めまい
 9 複視・眼球運動障害
 10 瞳孔異常
 11 しびれ感
 12 運動麻痺
 13 不随意運動
 14 歩行障害

3.検査法とその所見の解釈
 1 筋電図・神経伝導検査
  1-1 筋電図
  1-2 神経伝導検査
 2 脳波・誘発電位
  2-1 脳波
  2-2 誘発電位
 3 画像診断
  3-1 X線・CT検査
  3-2 磁気共鳴検査
  3-3 核医学検査
 4 腰椎穿刺・髄液検査
 5 筋生検・神経生検
  5-1 筋生検
  5-2 神経生検

4.神経疾患の診断と治療
 1 脳血管障害
 2 神経系感染症
 3 脱髄疾患
 4 変性疾患
  4-1 Parkinson病・パーキンソン症候群
  4-2 運動ニューロン疾患
  4-3 脊髄小脳変性症
  4-4 Alzheimer病・その他の痴呆性疾患
  4-5 Huntington舞踏病・その他の不随意運動疾患
 5 脳腫瘍
 6 頭部外傷
 7 脊椎・脊髄疾患
 8 末梢神経疾患
 9 神経筋接合部疾患
 10 筋疾患
 11 自律神経疾患
 12 てんかん
 13 頭痛疾患
 14 めまい疾患
 15 奇形と周産期疾患
 16 神経症状を呈する中毒・欠乏性疾患
 17 先天性代謝疾患
 18 内科疾患による神経障害

5.神経疾患のリハビリテーション

本書は主に研修医を対象としたもので、「臨床の場で役立つ本を」という目的で書かれた。研修医が外来や病棟で神経疾患の患者さんを前にした場合、どう問診し、いかに診察し、どのような検査を選択し、そしてどう治療するかを、できるだけ簡潔に記述することを目的とした。すなわち、神経内科の臨床を行ううえで、最も基本的なことを記述したものである。しかし、マニュアル的な内容ではないので、患者さんを前にして読んですぐ役立つというより、あらかじめ読んだうえで患者さんに接することが望ましい書物かと思われる。執筆者はいずれも千葉大学医学部でともに学んだ同僚であり、本書の目的を比較的容易に共有できる立場にあったと思われる。訳本を含めてわが国にはいくつかの類書がすでにあるが、同窓の執筆者によるという点は本書の特徴といえよう。
 現在はインターネットの時代であり、何かを調べようとすると、膨大な情報が容易に、しかも瞬時に得られる時代である。詳しく知ろうとすればいくらでも知ることができ、かつて知識を得るために多大な努力を要したことが嘘のような時代である。したがって大変便利な世であるが、良いことばかりではなく、しばしば情報の多さに圧倒されることになる。あまりに情報が多いため、何が重要なのか、何が本質的なものかの判断がかえって難しい時代であるといえよう。そのため現代では情報を取捨選択する能力を高める必要があり、そのためにもまず基本的な知識をしっかり身につけるべきであろうと思われる。本書の目的もそこにあり、まずここに書かれた知識を身につけたうえで患者さんに接し、その後必要なら、専門書やインターネットを活用すれば良いのではないだろうか。
 臨床神経学の楽しさ、面白さは、ヒトの神経系自体の完璧さ・不思議さに加え、近年ますます進歩し、洗練されてきた種々の検査法の導入にもあるように思われる。本書が読者に神経学の面白さ、楽しさを少しでも伝えられ、その結果多くの患者さんに役立つことを心から望みたい。
2003年11月
服部孝道
(一部改変)