書籍

断層解剖カラーアトラス原書第2版

: 年森清隆/伊藤千鶴
ISBN : 978-4-524-23608-4
発行年月 : 2003年8月
判型 : B5変
ページ数 : 270

在庫あり

定価5,076円(本体4,700円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

断層解剖標本のカラー写真に対応するCT、MRI画像とシェーマがバランスよく組み合わされ、人体各部の名称と簡明な解説文の「Notes」を付すことにより、近年ますます重要性を増している画像診断の基礎となるマクロの解剖学を学ぶのに好適な良書。

●脳
●頭部
●頚部
●胸部
●腹部
●骨盤部
●下肢
(臀部/大腿/膝/
 下腿/足根/足)
●上肢
(肩/上腕/肘/
 前腕/手根/手)

現代の医学や医療分野では、人体構造を種々の方法で撮影し、デジタル画像として利用する。その中でも、特にCT(computer aided tomography)法やMRI(magnetic resonance image)法により撮影したデジタル画像の情報は重要であり、診断や治療を行うためには必須となっている。
 そのため、医学生は、人体構造を単に理解するだけでなくCT画像やMRI画像と対応させて、種々の角度から立体的に深く理解する必要がある。一方、すでに臨床に携わっている医師は、CT画像やMRI画像を人体構造と対応させて比較し、診療に応用する必要がある。また、様々の分野のコメディカル学生にとっては、人体構造を正確に学ぶために、CT画像やMRI画像を併用することは極めて意義深い。本書はそのような医学を学ぶ者の要求に応えようとしている。
 医学生はCT画像やMRI画像の中に示された構造を実際に剖出できるため、本書を併用することにより、有効に人体解剖実習を行うことができる。放射線学からCT画像やMRI画像を学ぶ医師は、病変の対象となるCT画像やMRI画像中の構造を人体断面の画像の中に容易に探し出して理解することができる。このように、本書は、医学生のみならず臨床に携わる若い医師や放射線科領域の医師にとっては最も有用なアトラスとなり、コメディカルの学生達にとっては人体構造のより深い理解のために々用なアトラスとなる。
 本書に示される3種の画像は、人体の『断層像』、『CT画像』そして『MRI画像』である。それらは互いに比較できるように見開きの頁に示されて解説されている。読者の理解を助けるために観察の方向(断面の方向)が付記されており、理解し易い構成となっている。このような人体各部の素晴らしい組み合わせ断層像を分かり易く示したカラーアトラスは類をみない。綿密な計画のもとに断層標本を作製され、CT画像とMRI画像を組み合わせることに成功された原著者のEllis、Logan、Dixonの3博士の構成力と信念に敬意の念を抱く。翻訳はできるだけ原文の意図に沿って忠実に読者に伝えることを試みたが、分かりにくい部分があるとすれば訳者の勉強不足である。読者から忌憚のないご意見をいただければ幸いである。
 本書で用いた用語については、基本的には日本解剖学会編「解剖学用語改訂12版」(丸善)に準拠したが、臨床的に頻用される用語(特に人名を加えた用語等)はそのまま記して、解剖学名を併記した。本文中で示した( )は原文に併記されている用語、[ ]は別名、そして〈 〉は省略可能な用語を示す。
 本書が医学生のみならず、医療分野に携わる方々に気軽に広く利用されることを期待する。最後に、MRIの理論について御教示いただいた小玉隆男博士に心より感謝申し上げる。
2003年5月
年森清隆
(一部改変)