教科書

栄養・健康科学シリーズ

食品衛生学改訂第3版

編集 : 谷村顕雄/豊川裕之
ISBN : 978-4-524-23561-2
発行年月 : 2003年2月
判型 : B5
ページ数 : 286

在庫あり

定価2,700円(本体2,500円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

食品科学の基礎、食中毒、有害物質による食品汚染、人畜共通感染症、食品衛生行政、関係法規など広範囲にわたる食品衛生学の内容を精選し平易にまとめる。今改訂では、食品衛生法の改正、HACCP手法の導入、感染症新法の成立、最近では「食品安全委員会」構想など、新しい情報、知見などを取り込みアップデートした。統計数値を最新のものとした。

1.序論
2.わが国の食品衛生の歴史
3.食品と微生物
4.食品の変質
5.変質の防止
6.食中毒
7.食品衛生対策
8.経口的寄生虫疾患
9.ネズミおよび衛生害虫の防除
10.人畜共通感染症
11.有害物質による食品汚染
12.食品添加物
13.食品衛生行政
14.食品衛生関係法規

(リーフレット)
2003年5月改正「食品衛生法」改正の要点

わが国は莫大な量の食品および食品原料を輸入に依存している。2001年の統計によれば、重量にして3250万トンが輸入されている。それにもかかわらず食品衛生全般に対する関心は驚くほど薄い。食品衛生学の教育機関における関心も十分といえるものではなく、重点的に教育されている機関でも細菌汚染を主として講義が進められており、化学物質による食中毒その他に関してはあまり興味が持たれていないようである。
 近年、輸入食品特に輸入野菜や日本で生産された果物の一部からわが国では不許可の農薬が検出されて大きな問題となった。周知のように農薬の毒性は強力なものが多いこと、健康維持に必要な食品の一つとして大量に消費されている野菜類や果物に不許可農薬あるいは残留基準をはるかに超えた農薬が使用されていることが明らかとなり、食品衛生学に携わる者に大きなショックを与えた。
 1997年の本書改訂第2版の序文において、狂牛病(BSE)の危険性について触れたが、その危惧が現実のものになった。汚染肉骨粉を媒介として、多数ではないが日本でもBSEの発生が確認されている。厚生労働省の努力により幸いにも爆発的な拡大は防ぐことができたが、その本体や感染経路などが解明されたわけではない。その他、遺伝子組換え食品の安全性、環境におけるいわゆる内分泌撹乱物質の存在と生物に及ぼす影響、O157による感染経路の早期確認法の確立など次々と難問が続いている。
 今回の改訂第3版では、上記のような食品衛生をめぐるさまざまな問題とそれに対する考え方を解説するとともに、食品衛生法の改正や感染症新法の成立、食品衛生領域へのHACCP手法の導入など、前回改訂以後の変化や新知見を取り入れ、全体をアップデートなものとした。
 食品衛生学は医学、薬学、農芸化学、栄養学、微生物学、生物学、分析化学、調理学などの広い学問分野にわたっており、自分の専門としない分野はかなり難解であるが、食品衛生学とはそのように広い分野を研究対象とする重要な学問である。
 本書は教材の一環として利用されることを目的として執筆、編集されたものであるが、一般社会人の教養書としても役立つものと信じている。
2002年12月
編者