書籍

ナースのためのCDによる呼吸音聴診トレーニング

編集 : 米丸亮/櫻井利江
ISBN : 978-4-524-21584-3
発行年月 : 2001年4月
判型 : B5
ページ数 : 132

在庫あり

定価4,104円(本体3,800円 + 税)

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

ナースの自主学習に、看護学校での実習に最適の教材。ベースラーニングとして、一つの呼吸音の名称に一つの音をシンプルに示して解説。その上で、こういう状態・病態のときはこういう音が聞こえる、という病態別トレーニングを呈示。さらに、日常多く遭遇する主要疾患について、その発症から改善までの呼吸音を事例として展開した。呼吸音聴診教材の決定版。2色刷。

第1章 聴診のための基礎的事項
呼吸器の形態機能的理解
 1.呼吸器系の解剖
 2.換気とガス交換
 3.ヘモグロビン(Hb)と動脈血酸素分圧(PaO2)、動脈血酸素飽和度(SaO2)
呼吸音の理解
 1.呼吸音(肺音)聴診の歴史
 2.呼吸音の発生機序
聴診方法
 1.聴診器の使い方
 2.患者の体位
 3.聴診部位
 4.呼吸法
 5.代表的疾患・病態の聴診法のコツ
 6.聴診時の注意点

第2章 呼吸音の聴診と評価
呼吸音の分類
呼吸音(肺音)の特徴
・正常呼吸音・肺胞呼吸音
・正常呼吸音・気管支呼吸音
・正常呼吸音・気管支肺胞呼吸音
・正常呼吸音・気管呼吸音
・異常呼吸音・呼吸音の減弱
・異常呼吸音・呼吸音の消失
・異常呼吸音・気管支呼吸音化
連続性ラ音とは
・異常呼吸音:副雑音・低音性連続性ラ音
・異常呼吸音:副雑音・高音性連続性ラ音
断続性ラ音(クラックル)とは
・異常呼吸音:副雑音・細かい断続性ラ音
・異常呼吸音:副雑音・粗い断続性ラ音
病態別呼吸音
・自然気胸
・無気肺
・胸水貯留
・喘息
・成人呼吸促迫症候群
・胸腔ドレーン内の液体貯留
・気管狭窄
・気管支狭窄
・肺炎
・間質性肺炎/肺線維症
・気管支拡張症
・胸膜炎

第3章 事例の展開(治療・処置に伴う呼吸音の経時変化)
・無気肺
・喘息
・うっ血性心不全
・喀痰吸引の前後
・挿管チューブのトラブル
・肺炎
・肺水腫
・皮下気腫
・血気胸

「ER」はEmergencyRoomのことであるが、同名の医学ドラマが人気を博している。深夜の放送であるが、著者も仕事がら興味をもって観ることが多い。原作・監修のMichealCrichton氏は、映画化された「ジュラシックパーク」の原作者としてつとに有名である。氏はハーバード大学医学部を卒業し、臨床医としてトレーニングを受けた経歴もある。そのため「ER」では最先端の医療現場が生き生きと描かれている。救急患者が搬送されると同時に、救命士、看護助手、看護婦(士)、医師が協力して処置を始める様子は、現実を上回るほどの迫力である。そこでは、医療老が問診し、視診し、肺や心臓を聴診し、患者の背景とパイタルサインが的確に把握されていく。一人ひとりが聴診器を持ち歩き、患者把握において医師も看護婦(士)も区別はないようにみえる。
 わが国の医療現場においても、看護婦(士)によって聴診所見は積極的に活用されている。看護記録にも呼吸音の記載が増えてきた。X線画像診断装置の進歩が著しい今日であるが、聴診に代表されるような理学診断の重要性は少しも衰えていない。視覚、聴覚に依存するベッドサイドでの診断技術の向上によって、患者アセスメントはさらに質の高いものとなろう。本書では典型的な呼吸音を収録し、呼吸音の分類、聴診部位、呼吸音に関連する病態の解説にも工夫を凝らした。本書に収録した呼吸音を繰り返し聴くことにより、呼吸音聴診の感覚を磨いていただければ幸いである。
 近い将来、看護婦(士)が医師と区別なく聴診所見を把握する時代が訪れることを願いつつ、新世紀の幕開けとなる年に本書を出版できることは著者の大きな喜びである。
2001年1月 米丸 亮
(一部改変)