Atlas of Tumor Pathology, 4th Series, Fascicle 25

前版が刊行された1995年以来，数多くの科学技術が造血器腫瘍の研究に応用され，リンパ節診断と脾臓の腫瘍病理学は目覚ましい勢いで発展した． 造血器腫瘍に関するWHO分類構想はこの発展の大部分を取り入れ，臨床で広く採用されるようになった． 新版ではWHO分類をまとめ直し，今後発展しそうな領域を強調している． 本シリーズのこれまでの伝統と目的を維持しながら，造血器腫瘍の形態学的特徴を強調し，各疾患の鑑別診断を論じる．さらに，各疾患の免疫表現型解析，分子学的・遺伝子学的解析の結果が，近い将来標準診断法に加わる可能性のあるハイスループット技術を用いた所見を含めて強調されている．リンパ節と脾臓病変の病理学的・臨床的評価を行うために必要な包括的情報を提供する．

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