洋書

< 術中経食道心エコー図総合テキスト,第2版 >

Comprehensive Textbook of Perioperative Transesophageal

Echocardiography, 2nd ed.

著者 : R.M.Savage, S.Aronson & S.K.Shernan
出版社 : LIPPINCOTT WILLIAMS & WILKINS
ISBN : 978-1-60547-246-1
ページ数 : 770pp.(1300illus.)
出版年 : 2011年

在庫なし

定価30,661円(本体28,390円 + 税)

  • オンライン
  • 商品説明
  • 書評

本書の特色

経食道心エコー(TEE)の決定版テキスト/リファレンスが,この分野の新たな需要に応えて大幅に構成を改め,全面改訂された.第一のセクションでは,米国麻酔科学会(ASA)と心臓血管麻酔学会(SCA)によって現在行われているBasic Certificationに関連する内容をカバーする.新設の第二のセクションでは,クリティカルケアにおける心エコーを取り上げる.第三のセクションでは,Current Certificationに関連する上級適用を解説する.
基本的な周術期心エコーのセクションでは,周術期心エコーの教育とトレーニングの構築,および血管アクセスのための超音波に関する章を新たに設けた.クリティカルケア・セクションの新章では,心内膜炎患者の診断と救急蘇生時のエコーの使用を取り扱う.周術期心エコーの上級適用のセクションでは,経大動脈壁エコーと心外膜心エコー,胸部血管疾患の血管内治療,心臓弁疾患の経皮的治療,ストレインと三次元心エコーの周術期の適用といった新章を設けた.
LWW社の本書専用ウェブサイトでは,検索機能付きの本編全文と画像集をオンラインで無料提供する.


Table of Contents
Section 1: BASIC PERIOPERATIVE ECHOCARDIOGRAPHY

Physics of Echocardiography / Imaging Artifacts and Pitfalls / Optimizing Two-Dimensional Echocardiographic Imaging / Surgical Anatomy of the Heart / Comprehensive and Abbreviated Intraoperative TEE Examination / Updated Indications for Intraoperative TEE / Organization of an Intraoperative Echocardiographic Service: Personnel, Equipment, Maintenance, Safety, Infection, Economics, and Continuous Quality Improvement / Organizing Education and Training in Perioperative Transesophageal Echocardiography / Assessment of Global Ventricular Function...全19章
Section 2: ECHOCARDIOGRAPHY IN THE CRITICAL CARE SETTING
Overview and Relevance of Transesophageal Echocardiography in Critical Care Medicine / Chest Wall Echocardiography in the Intensive Care Unit / The Assessment of the Patient with Endocarditis / Rescue Echocardiography in the Critically Ill Patient
Section 3: ADVANCED APPLICATIONS IN PERIOPERATIVE ECHOCARDIOGRAPHY
Epiaortic and Epicardial Imaging / Assessment of Congenital Heart Disease in the Adult Patient / Assessment of Perioperative Hemodynamics / Assessment in Higher Risk Myocardial Revascularization and Complications of Ischemic Heart Disease / Assessment of the Mitral Valve in Ischemic Heart Disease / Surgical Considerations in Mitral and Tricuspid Valve Surgery / Assessment in Aortic Valve Surgery / Surgical Considerations and Assessment in Nonischemic Mitral Valve Surgery...全15章
Answers
Index
Appendix: Summary Table

東京女子医科大学医学部麻酔科学教室 野村 実

本書は最近発刊されたTEEの教科書であり,最新の技術やテクノロジーの情報がふんだんに盛り込まれている.とくに三次元TEEなどの解説は圧巻であり,TEEの本というよりは心臓麻酔やそれに準じる医療従事者にも必見の教科書である.図を多く取り入れた構成は見事である.弁形成術におけるTEEの評価もさらにわかりやすく,基礎的な原理などわかりにくい分野の解説もカラーの図を入れてさらに明解になっている.

TEEに習熟するためのさまざまな本が発刊され,基本的な知識の集約を行えるようになってきた.しかし,心臓外科手術の評価をするためには,循環器内科医のエコーの知識と心臓外科手技や心臓麻酔の知識などを集約することが臨床的に要求されるようになっている.TEEの試験としては米国のNBE(National Board of Echocardiography)が最初に創設され,2004年には日本心臓血管麻酔学会によるTEEの試験(JBPOT)が開始され,ヨーロッパ心臓血管麻酔学会(EACTA)でもTEE試験が開始されている.JBPOTの合格率は毎年50%を切っており,NBEよりも難関とされている.このような試験の合格には多くの知識のバックグラウンドが必要とされる.2013年より開始される心臓血管麻酔正式専門医においてはJBPOTが必須となったこともあり,このタイミングでこのようなTEEのバイブルが出たことはうれしい限りである.

編集者のDr. Savageは,豊富な症例で世界的に有名なクリーブランドクリニックで心臓麻酔のリーダーを務めており,この本は彼の集大成といえる.この本を通読するのか,あるいは時に調べるのかは購読者の選択となる.執筆者にはDr. Savageをはじめ私の多くの友人がはいっているが,国際学会でいつも有益で楽しい講義をしてくれる先生たちであり,彼らの心臓麻酔やTEEに関する経験と知識の豊富さは圧巻である.麻酔医や集中治療医だけではなく心臓外科,循環器内科医にもぜひ一読をお薦めしたい.