Spine Surgery, 3rd ed.

本書は世界的に著名な脊椎外科専門医によって執筆され，当分野における主要な手技と最新の技術革新が詳述される．改訂第3版．蓄積された外科手術の経験と，絶え間ない技術の向上から得られた，専門家からの臨床上のアドバイスが記される．全21セクションから構成され，読者が理解しやすいようにさらに112章にまとめられた本書全体を通じて，頸部，胸部，仙腸関節の手術手技における重要な要素が抽出されている．

奇形から脊髄腫瘍までを包含し，手術手技における微妙な差異や，通常の症例や複雑な症例において遭遇しうる潜在的な合併症などに関して，より深い理解を促進する．患者の安全や，蛍光透視法における放射線被ばくの減少，手術中の失血の最小化，外科用顕微鏡の活用といった，転帰を向上させるための著者らの洞察が読者と共有される．また，疼痛管理に関する内容も見直され，薬剤投与，ステロイド，神経ブロック等を利用した様々な戦略を包括した内容となっている．

最新かつ包括的な情報を収載する本書は，整形外科医と脳神経外科医，また脊椎外科専門医にとって欠かせない情報源である．