洋書

<ボニカ疼痛管理、第4版>

Bonica's Management of Pain, 4th ed.

著者 : S.M.Fishman, J.C.Ballantyne & J.P.Rathmell
出版社 : LIPPINCOTT WILLIAMS & WILKINS
ISBN : 978-0-7817-6827-6
ページ数 : 1661pp.(478illus.)
出版年 : 2010年

在庫なし

定価47,671円(本体44,140円 + 税)

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本書の特色

疼痛医学の分野をリードする主要書であり臨床リファレンスでもあるテキストが、編集チームを一新して改訂された。世界各国の斯界の第一人者が、疼痛医学分野全般の最新情報を幅広く臨床志向にカバーする。最新の臨床実践を解説し、臨床実践へ導くエビデンスの要点を述べる。
第一のセクションでは、痛覚のメカニズム、機能神経解剖学と筋骨格系の解剖学、疼痛の心理的側面、疼痛の文化的側面と環境的側面、臨床試験といった、基本的な事項をカバーする。第二のセクションでは、疼痛管理に関する経済的、政治的、法的、および倫理的問題の考察を行う。第三のセクションでは、疼痛患者の最新の診断法を取り扱う。第四のセクションでは、神経因性疼痛症候群、疼痛への心理的影響、血管・皮膚・筋骨格の疼痛、癌による疼痛、急性痛、特定の集団における疼痛、内臓痛、局所性疼痛、腰痛といった、特定の疼痛の症状を詳細に解説する。第五のセクションでは、薬物療法、心理学的技術、理学療法やその他の非侵襲的治療法、埋め込み型電気刺激装置、侵襲的疼痛治療、手術アプローチといった、症状をコントロールするあらゆる方法を取り上げる。そして最後に、ペインクリニック、脊椎クリニック、プライマリケア、救急部門、ICU、終末期ケアなどのさまざまな臨床場面における疼痛治療の提供について検討する。

Table of Contents
Part 1
: BASIC CONSIDERATIONS
Part 2: ECONOMIC, POLITICAL, LEGAL, AND ETHICAL CONSIDERATIONS
Part 3: EVALUATION OF THE PAIN PATIENT
Part 4: PAIN CONDITIONS
Neuropathic Pain Syndromes / Psychological Contributions to Pain / Vascular, Cutaneous, and Musculoskeletal Pains / Pain Due to Cancer / Acute Pain / Pain in Special Populations / Visceral Pain / Regional Pain / Low Back Pain
Part 5: METHODS FOR SYMPTOMATIC CONTROL
Pharmacologic Therapies / Psychological Techniques / Physical and Other Noninterventional Therapeutics / Implanted Electrical Stimulators / Interventional Pain Management / Surgical Approaches
Part 6: PROVISION OF PAIN TREATMENT

日本大学医学部麻酔科学系麻酔科学分野 小川 節郎

Bonica's Management of Painの第4版が出版された。第3版と同様に今回も1冊に纏めている。第1版が1953年、第2版が1990年、第3版が2000年発刊であるので第2版からはほぼ10年ごとに改訂されていることになる。
序文にLoeser JDが書いているように、本書は第1版の伝統を受け継いでおり、非常に真剣で継続的な努力の要る仕事の大集成であり、これまで誰も行わなかった痛みのすべてに関する知識と、痛みの診断と治療に関する包括的な記述からなっている。第1版はほとんどすべてをBonica自身が記述したものであるが、本版は190名を終える執筆者が担当している。
本版の特徴は、この10年の間に飛躍的に増加した痛みに関する生理学的な知識と解剖医学的知識に多くを割いている点にある。
本版は6つのpartからなり、それらは、Part I がBasic consideration, Part II は Econimic, political, legal, and ethical considerations, Part III は Evaluation of the pain patient, Part IV は Pain conditions, Part VはMethods for symptpmatic control, そして Part VI が Prpvision of pain treatment となっており、総 chapter 数は113を数えている。第3版にはなかった Part II:Econimic, political, legal, and ethical considerations が新しく入っており、疼痛管理における社会文化的・倫理的問題、死に逝く人々における倫理的問題、法律・訴訟に関する問題などが記載されている。現在の本邦におけるさまざまな医療上の倫理社会的問題を考えるうえにおいても興味ある chapter である。Part VI の Provision of pain treatment ではInterdisciplinary chronic pain management 等、さまざまな場面での疼痛管理の状況が記載されている。その他の chapter ではこれまでの版のものをほぼ踏襲しており、文献も新しく2008年のものがあった。
さすがは“Bonica's Management of Pain”であり、今回の版も最新の知識に彩られた素晴らしい教科書である。