洋書

<ダーリン骨腫瘍学,第6版>

Dahlin's Bone Tumors, 6th ed.

- General Aspects & Data on 10,165 Cases

著者 : K.K.Unni & C.Y.Inwards
出版社 : LIPPINCOTT WILLIAMS & WILKINS
ISBN : 978-0-7817-6242-7
ページ数 : 402pp.(715illus.)
出版年 : 2010年

在庫なし

定価33,069円(本体30,620円 + 税)

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本書の特色

Mayo Clinicにおける骨腫瘍に関する実績をまとめた伝統あるテキスト,改訂第6版.世界中から正確に診断された骨腫瘍をもっとも多く集め,図版を多用しながら簡潔に要約して提示する.記録資料と新たな症例を融合し,骨腫瘍の悪性度分類と病期分類に関する最新の知識を取り入れている.また,良性および悪性の新生物を鑑別に基づいて検討する.
新版では,すべての肉眼解剖学写真と顕微鏡写真がフルカラーとなり,約400枚のフルカラー図版が新たに加えられた.また,CTおよびMRI画像が一層重視されている.軟骨芽細胞腫,骨芽細胞腫,傍骨性骨肉腫といったさまざまな腫瘍タイプにおける放射線画像上の変異および組織的変異について,最近の臨床病理学的検討から得られる最新情報を収載する.新生物シミュレータを扱うセクションは拡充され,新生物として現れる可能性のある神経障害性関節症などの疾患を取り入れた.
LWW社の本書専用ウェブサイトでは,検索機能付きの本編全文と画像集をオンラインで無料提供する.

Table of Contents
Chapter 1: Introduction and Scope of Study
Chapter 2: Osteochondroma (Osteocartilaginous Exostosis)
Chapter 3: Chondroma
Chapter 4: Benign Chondroblastoma
Chapter 5: Chondromyxoid Fibroma
Chapter 6: Chondrosarcoma (Primary, Secondary, Dedifferentiated, and Clear Cell)
Chapter 7: Mesenchymal Chondrosarcoma
Chapter 8: Osteoma
Chapter 9: Osteoid Osteoma
Chapter 10: Osteoblastoma (Giant Osteoid Osteoma)
Chapter 11: Osteosarcoma
Chapter 12: Parosteal Osteosarcoma (Juxtacortical Osteosarcoma)
Chapter 13: Fibrosarcoma and Desmoplastic Fibroma
Chapter 14: Benign Fibrous Histiocytoma
Chapter 15: Malignant Fibrous Histiocytoma
Chapter 16: Myeloma
Chapter 17: Malignant Lymphoma of Bone
Chapter 18: Ewing Tumor
Chapter 19: Giant Cell Tumor (Osteoclastoma)
Chapter 20: Malignancy in Giant Cell Tumor of Bone
Chapter 21: Chordoma
Chapter 22: Benign Vascular Tumors
Chapter 23: Angiosarcoma and Hemangiopericytoma
Chapter 24: Adamantinoma of Long Bones
Chapter 25: Miscellaneous Unusual Tumors of Bone
Chapter 26: Conditions That Commonly Simulate Primary Neoplasms of Bone
Chapter 27: Odontogenic and Related Tumors
Index

九州大学大学院医学研究院 形態機能病理 小田 義直


このたび待望のDahlin’s Bone Tumors第6版が出版された。
基本的には1996年に出版された第5版のスタイルを踏襲している。各疾患について臨床事項、画像所見、病理組織像、治療法、予後について系統的に記載されており、一通り読むとその疾患についての概略が理解できるようになっている。骨腫瘍の病理診断には組織像だけでなく画像所見も大きな比重を占めるが、本書では画像所見の記載や画像写真についても多数掲載されており充実している。また画像所見、病理組織像については典型例以外の様々なバリエーションについての記載もなされており初心者のみならず、骨腫瘍の病理診断、画像診断を専門としているものにとっても十分に役に立つ。

レイアウトは基本的に第5版と同じであるが写真は特別な稀少例をのぞいては一新されている。圧巻は病理組織像写真であり全てがカラーでありなおかつ全て一新してある。やはり病理組織写真は白黒よりもカラーが現実に即しており、病理診断を行う上でも親しみやすい。第5版では、免疫染色の写真が掲載されていなかったが、本書では免疫染色が診断上有用な疾患ではその写真もカラーで掲載されており、実用的である。さらにGiant notochordal restなどの最新の疾患概念についても取り扱っている。

同じ編者によって2005年にAFIPの骨腫瘍アトラスが他社から出版されているが本書では画像および病理組織写真が、極力重複しないように配慮されている。AFIPアトラスでは細胞診、分子遺伝学的事項も記載されている。本書はあくまでも骨腫瘍の臨床病理に重点をおいておりそれらについての記載がない分、画像および病理組織の写真が、各疾患でAFIPアトラスの約2倍と充実している。
また最近の教科書の特徴でもあるが、本書においてもWebコンテンツよりPDFまたはJPGファイルで本書中の写真と説明文を高画質な状態でダウンロードすることができ、個人的に興味ある病変や不得意な病変についてファイルとして編集でき自学自習に役立てることも可能である。

1950年代の骨病理医であるDr. Jaffeが提唱したように骨腫瘍の診断治療にあたっては病理医、整形外科医および放射線科医の密接な連携が必要であり、本書はこの三者に極めて有用な書である。骨腫瘍の臨床・研究に従事しているものにとってはもちろん必携の一冊であると同時に、骨腫瘍の診療に携わる可能性のある病院や医局にとっても常備すべき書である。さらに骨腫瘍の基礎知識を勉強しようとする一般診断病理医、整形外科医、放射線科医にもお勧めできる教科書である。