洋書

Braunwald's Heart Disease Review & Assessment, 10th ed.

著者 : L.S.Lilly
出版社 : SAUNDERS
ISBN : 978-0-323-34134-9
ページ数 : 296pp.(300illus.)
出版年 : 2016年

在庫あり

定価12,949円(本体11,990円 + 税)

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  • 主要目次
  • 書評

レナードS.リリー博士が執筆を担当した本書最新版は,心臓血管医学の必須な知識を,簡潔にわかりやすく完全にアップデートして提供している.
今版ではプリント版とオンライン版で提供されており,”Braunwald's Heart Diseases, 10th ed.” のレビューの問題が700問以上掲載されているため,今日の心臓病学における重要な概念を,どれほど理解しているか確かめることが可能である.”mini-reviews”と本文との相互参照によって,正確に解答できなかった問題の解答を容易に見つけだすことができる.本書は心臓血管医学の下位専門分野試験対策として完全なレビューツールである.

Section 1 (Chapters 1 To 20)
Fundamentals of Cardiovascular Disease; Genetics and PersonalizedMedicine; Evaluation of The Patient
Section 2 (Chapters 21 To 40)
Heart Failure; Arrhythmias, Sudden Death, and Syncope
Section 3 (Chapters 41 To 61)
Preventive Cardiology; Atherosclerotic Cardiovascular Disease
Section 4 (Chapters 62 To 75)
Diseases of The Heart, Pericardium, and Pulmonary Vascular Bed
Section 5 (Chapters 76 To 89)
Cardiovascular Disease in Special Populations; Cardiovascular Disease and Disorders of Other Organs

本書は心臓病学の名著である。この度第10版が上梓された。循環器科医にとっては余りにも有名であり、「バイブル」に等しい。諸兄にも色々な思いがあると推察される。

本書の第1版は1980年に発行され、現在既に30有余年にもなる。これだけ長くの間出版かつ改訂が繰り返されている医学書は少ないであろう。第9版は4年前に発行されており、適切な改訂時期である。巻頭言に’to keep abreast of the rapidly changing scientific foundations and clinical advances in cardiovascular disease’、と記されている。2分冊になっているが、第9版と比べ分量はさほど変わりない。装丁はブラウンがベースとなって落ち着いた感じになった。
かつては循環器科の上級医はあたかもその証左であるかのように、誰もが本書をもっていた。しかし、数万円するという値段と、英語という二つのハードルがあった。
前版は図表が鮮やかで、文章が平易な内容から詳述へと流れるお手本のような英文である。今回新版に目を通して、さらにその印象を強くもつに至った。

印象的な一文がある。P. Libby先生の書かれたThe vascular biology of atherosclerosisの項で’This disease has a venerable history, having left traces in arteries of Egyptian mummies.’とある。2013年のLancetからの引用である。このような発見があると読むのが楽しくなる。この項は動脈のnormal structureの解説から始まる。atherosclerosisのinitiationとなるlipid accumulationなどの要素、atheromaにおける炎症機序とプラークの成長からstenosis、thrombosisの惹起、ついにruptureに至るところをOCTの画像を用いて詳述してある。教科書なので読み込むには時間のかかる作業であるが、病態の確かな理解を可能とする。

本書はサイトにアクセスしてpin 番号を入力するとコンピューターやタブレット端末上で読むことができる。購入しないとこの機能は利用できない。サイトでは本書の目次が全て掲載してあり、各項の全てを読むことができる。さらに動画も含まれている。検索機能も有しており、入力すると関係項目が出てくる。さすがにBraunwald’s Heart Diseaseを持ち歩く訳にもいかないが、しかし端末上であればどこでも見ることができる。診療・研究の一助になることは間違いない。昨今のIT化により、本は置いてあるものから動きをもつものとなった。

 医局の本棚で格調高くほこりをかぶっている、という本書のイメージは過去のものであろう。色々な発見のつまったアクティヴで生の情報があふれている。循環器医にとっては座右の書となろう。若い先生方には一読を勧める。

臨床雑誌『内科』116巻4号(2015年10月号)より転載
評者●東京医科歯科大学大学院循環制御内科学主任教授 磯部光章


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