雑誌

がん看護≪隔月刊≫

皮膚がん(Vol.13 No.3)2008年3-4月号

最新の治療と看護

発行年月 : 2008年3月
判型 : A4変
ページ数 : 88

在庫なし

定価1,728円(本体1,600円 + 税)

  • 主要目次
  • 序文

●特集にあたって 清原祥夫、青木和恵
●皮膚がん患者の看護とは 青木和恵
●皮膚がん患者の看護〜予防・自己発見に関する情報提供〜 谷口貴子
●皮膚がんを疑うポイントと病期決定に必要な検査 宇原久
●診断時・治療法選択時の看護 森岡直子
●皮膚がんの画像診断〜超音波ドプラ法を中心に〜 田口理史
●皮膚がんの治療戦略、ガイドライン" 古賀弘志
●皮膚がんの外科的治療 中井智絵、山崎直也
●外科療法の看護
 【1】生検・局所切除を受ける患者の看護 大川瑞江
 【2】拡大腫瘍切除術を受ける患者の看護 藤井真理子
●皮膚がんの非外科的治療 清原祥夫
●非外科的療法を受ける患者の看護
 【1】化学療法を受ける患者の看護 楠城祐子
 【2】放射線・陽子線療法を受ける患者の看護 小田嶋裕美
 【3】モーズ法を受ける患者の看護 谷井明子
●治療変更のポイント 吉川周佐
●手術後のフォローアップ 岸川真由美

連載
今月の症例
がん患者の自己効力感を支える看護 大瀬望、松見しのぶ
リレーエッセイ●いのちをみつめて【2】
ホスピスのあり方 井手宏
がん化学療法におけるナーシング・プロブレム【30】
がん化学療法看護に標準コミュニケーションスキルは存在するのか 足利幸乃

連載講座●JJCCレクチャー
【食事につながるケアを目指した造血幹細胞移植の口腔ケア(2)】
移植前処置における大量化学療法・全身放射線照射を受ける患者の口腔ケア 池上由美子、成田香織、茂木伸夫

海外がん看護事情
スウェーデンでのパリアリブケアと訪問医療の現場から(2) Biro光子

投稿
事例報告●生きる希望を支える看護とは 田坂里奈、麻生真理子

こちらがん電話相談室
がん再発! 男性を襲った“治療への迷い”その真意は? 平野友子
アドバイザー通信
求められる放射線療法看護の質向上と体制の整備 濱口恵子
BOOK
身につく水・電解質と酸塩基平衡:症例満載! 基礎から学ぶ臨床輸液 [評者]山田繁代
消化器癌化学療法:食道・胃・大腸 [評者]安達やす子
仏教看護論 [評者]小山敦代
がんの痛みよ、さようなら! こうするばとれる「がんの痛み」 [評者]加藤佳子

INFORMATION
投稿規定
次号予告・バックナンバーのご案内

皮膚悪性腫瘍に対する診療・治療体系について、2007年3月より日本皮膚科学会、日本皮膚悪性腫瘍学会、日本癌治療学会の各ホームページで「科学的根拠に基づく皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン」が一般公開されている。これにより皮膚がんの代表的腫瘍である悪性黒色腫、有棘細胞がん、基底細胞がん、乳房外パジェット病の4種のがん種についてその予防医学から診断・治療、および経過観察にいたるまでの一連の指針が示されている。
 なかでも皮膚がんの治療体系については外科的手術療法の適応や推奨度が詳しく解説されているのはもとより、他方、非外科的治療についてもその適応や種類についてアルゴリズムにのっとり提示されている。これまで経験的に行われてきた治療法についてある程度のエビデンスに基づいた客観的評価がなされている点で画期的であり、推奨度により各治療による効果や期待値も詳しく解説されていることは医療者にとっても患者にとっても共通の情報として大変有用である。
 ところが一方、皮膚がんの看護について目を転じてみると、その情報はきわめて少ない。
 わが国における皮膚がんの発生がまれであることを鑑みたとしても、これまでの先駆的文献においてさえも体系的・系統的な皮膚がん看護についての記述はほとんど見当たらない。このことは看護学に携わるものだけでなく、これまで皮膚科学に携わってきた皮膚がん医療者のほうにも多大な責任があることを強く感じている。
 よって今回の特集に取り組むに当たり、自己啓発とともにまだまだ未成熟ではあるものの、わが国初の試みとして、体系的皮膚がん看護について発信しようと考えた。
 そこでまず、医師側から皮膚がんの診療における診断、外科的・非外科的治療、および経過観察にいたる一連の診療指針を述べ、これに相応するように一連の皮膚がん看護について系統的に、連携するように編集を試みた。
 先にも述べたが、皮膚がんの看護がいまだ創成期であるがゆえに看護技術の成熟度はまだまだであるが、情報提供、他科・他職種との連携や調整、共感的精神サポートなどにおいて本編が役立てれば幸いである。加えて、今後の皮膚がんの看護の発展に少しでも寄与できることを祈念するものである。