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臨床雑誌外科≪月刊≫

外科医が知っておくべき徴候と症候群(Vol.73 No.12)2011年11月増刊号

発行年月 : 2011年11月
判型 : B5

在庫僅少

定価6,804円(本体6,300円 + 税)

  • 主要目次
  • 序文

特集■外科医が知っておくべき徴候と症候群
●編集にあたって
I.外科総論
 1.全身性炎症反応症候群(SIRS) 辻本広紀
 2.Beckの三徴(心タンポナーデ) 三木隆久
 3.抗利尿ホルモン分泌症候群(SIADH) 鈴木陽之
 4.腫瘍随伴症候群 岡林雄大
 5.Leser─Trelat症候群と内臓悪性腫瘍と関連の深い皮膚病変 橋本玲奈
 6.後天性免疫不全症候群(AIDS) 江口晋
 7.Stevens─Johnson症候群 多田弥生
 8.手足症候群 浅尾高行
II.乳腺・内分泌
 1.Merseburgの三主徴とBasedow病(Graves病) 関野考史
 2.遺伝性乳癌卵巣癌症候群 多田敬一郎
III.血管外科
 1.Ehlers─Danlos症候群 保坂晃弘
 2.Homans徴候、Lowenberg徴候と下肢深部静脈血栓症 児玉章朗
 3.Klippel─Trenaunay症候群とParkes Weber症候群 太田敬
 4.Leriche症候群 佐藤紀
IV.消化管
 1.胃切除後症候群、ダンピング症候群、輸入脚症候群、盲係蹄症候群 吉澤奈央
 2.Blumberg徴候と急性虫垂炎 宮内英聡
 3.Fitz-Hugh─Curtis症候群(肝周囲炎) 宮原雅人
 4.Boerhaave症候群とMallory─Weiss症候群 島田謙
 5.腸ポリポーシスに関連した症候群 廣澤知一郎
 6.短腸症候群と小腸移植 下島直樹
 7.カルチノイド症候群 三浦啓寿
 8.Fournier症候群と肛門周囲膿瘍 前田耕太郎
V.肝臓・門脈・脾臓
 1.Budd─Chiari症候群 塚田一博
 2.Gilbert症候群、Crigler─Najjar症候群と遺伝性黄疸 小林剛
 3.Alagille症候群とWilson病 池上俊彦
 4.肝腎症候群 金子順一
 5.Kasabach─Merritt症候群と肝血管腫 石崎陽一
 6.アルコール離脱症候群とアルコール性肝障害 村上昌
 7.Small-for-size症候群 山本栄和
VI.胆道
 1.Lemmel症候群とMirizzi症候群 上野公彦
 2.Charcot三徴とReynolds五徴 藤井義郎
 3.Courvoisier徴候と閉塞性黄疸 佐藤宏彦
 4.胆嚢摘出後症候群 加藤正人
VII.膵臓
 1.Sentinel loop sign、colon cut-off sign、皮膚病変(Grey-Turner徴候など)と急性膵炎 伊佐地秀司
 2.Zollinger─Ellison症候群、Whippleの三徴とインスリノーマ、WDHA症候群(VIPoma) 山下俊
 3.Wermer症候群(MEN 1) 佐々木隆光

次号予告
編集ペ

思い返してみると、我々外科医は医学生時代から多くの徴候や症候群を学んできた。これらは臨床的に重要であるばかりでなく、多くは印象的な名前がついていたり、有名な人名を冠していたりして、医学を学ぶ楽しみの一つにもなっている。そして、日常診療での医師同士の会話やカンファランス、学会などで頻繁にその名前が使われているわけであるが、その意味や概念を正確に理解していつも使っているであろうか? 特に若い医師の中には、先輩医師が口にした名称を鵜呑みにして、意味があいまいなまま使っている人も多いかもしれない。
 ところで、徴候や症候群はいったいいくつぐらいあるのであろうか? Wikipediaによれば、症候群だけでも300近くリストアップされている(ただしこの中には、「燃え尽き症候群」や「サザエさん症候群」などの最新流行語も含まれている)。医学と社会の進歩によって、今後も多くの新しい「症候群」が生まれてくるであろう。本特集は、数多くの徴候や症候群を網羅的に取り上げてencyclopediaを作ろうとしたものではない。一般・消化器外科医が日常使う(口に出す)可能性の高い徴候や症候群36個を編集者の独断で厳選し、その正確な意味や定義だけでなく、関連する疾患や病態のを深めて臨床に役立てていただこうというものである。また、徴候や症候群が生まれた背景や、命名者などにまつわるエピソードも紹介している。
 本特集によって、重要な徴候や症候群とその周辺領域の最新で正確な情報を再確認していただき、さらに医学を学ぶ楽しさも味わっていただけたら幸甚である。
『外科』編集委員会