雑誌

臨床雑誌内科≪月刊≫

内科治療ピットフォール(Vol.106 No.6)2010年12月増大号

発行年月 : 2010年12月
判型 : B5
ページ数 : 400

在庫なし

定価4,860円(本体4,500円 + 税)

  • 主要目次

特集■内科治療ピットフォール

I.神経
脳血管障害
(1) 脳梗塞の鑑別疾患に悪性腫瘍や膠原病があがることに注意が必要である 市川靖充
(2) 超急性期脳梗塞治療を行う前には細心の注意が必要である 野原千洋子
パーキンソン病関連疾患
(1) パーキンソン病は非運動症状で発症することがある 佐藤栄人
(2) パーキンソン病患者では、幻覚・認知症の合併に注意する 野原千洋子
認知症 川畑信也
(1) レビー小体型認知症の治療には処方のさじ加減が必要である
(2) アルツハイマー型認知症とうつとの鑑別は困難なことが少なくない
髄膜炎・脳炎 田口丈士
(1) 細菌性髄膜炎では局所感染症の合併に注意し、全身炎症所見、髄液所見の正常化確認後さらに約1週間の抗菌薬治療が必要である
(2) 髄液細胞数が正常であっても単純ヘルペス脳炎の可能性がある
中枢性脱髄疾患 野原千洋子
(1) 多発性硬化症の再発予防治療を怠ると、将来認知機能低下を引き起こすことがある
(2) 似て非なる疾患、多発性硬化症とneuromyelitis opticaの予防治療では正しい選択を行う
免疫性ニューロパチー 宮崎泰
(1) IVIg療法ではIgA欠損症に注意する必要がある
(2) Churg−Strauss症候群へのIVIg療法は末梢神経障害を改善するが、好酸球増多には効果がない
重症筋無力症 長根百合子
(1) 筋炎と重症筋無力症が合併する場合がある
(2) Lambert−Eaton筋無力症候群の筋無力症状は、誤って突然発症と判断される場合がある

II.循環器
虚血性心疾患 安東治郎
(1) 高齢の心筋梗塞後低左心機能症例に対する薬物療法においては副作用の出現に十分な注意が必要である
(2) 冠インターベンション施行患者への抗血小板薬・warfarin併用療法は出血性合併症のリスクを高める
心不全 猪又孝元
(1) 難治性心不全でも、一般的な推奨治療が劇的な効果を生むことがある
(2) 体外補助循環の使用下では、臨床指標の解釈に留意する
心筋症 森田啓行
(1) 心不全患者にβ遮断薬を導入する際は「少量から開始し、ゆっくりと増量」が基本である
(2) 左室流出路狭窄のある肥大型心筋症では血管拡張作用を有する薬剤使用に注意する
不整脈
 心房細動 大塚崇之
(1) 心房細動に抗不整脈薬を投与する際にはほかの不整脈の合併に注意する
(2) 持続性心房細動に対するレートコントロールは労作時の心拍数にも注目する
 上室性・心室性不整脈 筒井健太
(1) ATPはPSVTを停止させた直後に一過性の心停止をきたしうる
(2) 心室頻拍であっても血行動態が保たれていれば焦って直流通電をする必要はない
 ペースメーカ 吉田健太郎
(1) 有意な心電図異常があるからといって失神の原因が心源性とは限らない
(2) 完全房室ブロックに対する右室心尖部ペーシングは心機能低下の原因となりうる
高血圧 平田恭信
(1) 臓器障害を有する高血圧例では降圧により腎機能が悪化する場合がある
(2) コントロール良好にみえる高血圧例にも急性肺水腫が発症しうる

III.呼吸器
気管支喘息 長瀬洋之
(1) 喘息コントロールを維持するためには、吸入ステロイド薬による発声障害への適切な対処が重要である
(2) 喘息治療に対して反応性が不良の喘鳴においては、胸部X線像が正常にみえても、縦隔病変が隠れている場合がある
肺結核 大島信治
(1) 長引く咳の患者を診たら胸部画像検査、喀痰検査なしに治療を進めてはいけない
(2) 胸部X線上、浸潤影を呈する疾患の中に肺結核もある
特発性間質性肺炎 高井大哉
(1) 特発性間質性肺炎は肺癌のハイリスク群である
(2) ステロイドの中止・急速な減量は特発性間質性肺炎の急性増悪を引き起こす
サルコイドーシス 鹿毛秀宣
(1) サルコイドーシスの多彩な肺陰影に肺癌病変が隠れていることがある
(2) サルコイドーシスの肺病変は無症候性に進行することがある
COPD 渋谷英樹
(1) COPD患者では、肺癌の合併に注意する
(2) 慢性呼吸不全を有するCOPD患者の急性増悪時にはO2投与量に注意する

IV.消化管
胃潰瘍 上田和樹
(1) Helicobacter pylori除菌療法中には重篤な副作用の出現に注意する
(2) 基礎疾患を有する患者へのプロトンポンプ阻害薬(PPI)投与ではカンジダ症に注意する
胃癌(胃腫瘍) 藤城光弘
(1) 噴門部のESDでは、微小穿孔に伴う縦隔気腫、気胸の可能性も念頭に置く
(2) 高齢者早期胃癌の内視鏡治療時は、併存疾患の存在に注意を払う必要がある
大腸癌
 薬物療法など 吉田俊太郎
(1) 進行・再発大腸癌で手術治療後再発を繰り返す場合はラジオ波焼灼療法(RFA)を考慮する
(2) 切除不能と考えられた進行大腸癌には積極的に化学療法を考慮する
 ESD 宮田知彦
(1) 大腸内視鏡治療では、手技の選択を入念に行う
炎症性腸疾患 小嶋裕一郎
(1) クローン病におけるinfliximab投与では導入時期に注意する
(2) 潰瘍性大腸炎のサイトメガロウイルス感染合併症例へのGCV投与は慎重に行う

V.肝 胆 膵
急性肝炎 宮島一郎
(1) B型急性肝炎は、重症化の有無に注意が必要である
(2) C型急性肝炎は、HCV抗体検査が陰性だけでは否定できないことに注意する
慢性B型肝炎 千葉哲博
(1) B型肝炎ウイルス(HBV)キャリアでは、若年でも肝細胞癌を発症する
(2) HBV既往感染者は、免疫抑制薬投与または化学療法により重篤なde novo肝炎を発症することがある
慢性C型肝炎 西口修平
(1) IFN−α投与中にHCV RNAが減少しない症例では抗IFN中和抗体の出現を疑う
(2) IFN著効例でも、肝細胞癌は発症する
肝硬変症 楡井和重
(1) 吐下血のないショックでも静脈瘤破裂の場合がある
(2) 肝硬変症例では肝性胸水の出現にも注意する
肝癌
 ラジオ波療法 増崎亮太
(1) 経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)に伴う出血性合併症に注意する
(2) RFA後の再発では乏血性腫瘍の多血化に注意する
 分子標的療法 小笠原定久
(1) sorafenib治療において手足皮膚反応の予防処置を怠ると治療継続が困難になることがある
(2) sorafenib治療開始後の血圧上昇により二次的に肝細胞癌からの出血をきたすことがある
膵臓癌 中井陽介
(1) 画像的に膵臓癌が疑われる症例では安易に治療してはいけない
(2) 膵臓癌に対する化学療法中には、まれな有害事象に対する注意が必要である
総胆管結石 辻野武
(1) 内視鏡的総胆管結石切石術を行う際には、ERCP後膵炎の危険因子を把握しておく必要がある
(2) 内視鏡的乳頭バルーン拡張術で総胆管結石を切石する際には、遺残なく完全に結石を除去する必要がある
膵炎 田原純子
(1) 自己免疫性膵炎のステロイド治療中の感染症には注意が必要である
(2) 急性膵炎の後期合併症には注意が必要である

VI.腎臓
急性腎障害
(1) 慢性腎臓病にmannitolが過剰に投与されると急性腎障害をきたしうる 土井研人
(2) アルカローシスの評価に尿中Cl濃度測定は重要である 片桐大輔
慢性腎臓病
 糸球体腎炎 根岸康介
(1) 慢性腎臓病では動脈硬化性疾患の合併が高頻度であることを念頭に置いて診療する
 糖尿病性腎症 池江亮太
(1) 血尿を伴う急激な腎障害の悪化にはANCA関連血管炎が隠れていることがある
(2) 糖尿病に伴う動脈硬化がもたらす腎障害に注意する
腎血管性高血圧 阿部高明
(1) 合併症や血管障害のある患者の腎動脈狭窄を見逃さないように注意する
(2) 降圧薬で血圧コントロールが容易な患者の中には、逆に腎動脈狭窄症が隠れていることがある
肝腎症候群 古殿孝高
(1) 肝疾患のある患者は腎不全の原因として肝腎症候群を念頭に置く
電解質異常
 低Na血症/高Na血症 六角英理
(1) SIADHの原因となりうる薬剤を内服している患者の電解質異常に注意する
(2) 自力飲水が困難な患者の電解質異常に注意する
 低Pi血症 花房規男
(1) 長期飢餓患者への急速な栄養剤投与はrefeeding syndromeに注意する
(2) 腎代替療法を行う際はPi測定なしに治療を進めてはいけない
酸塩基平衡
 乳酸アシドーシス 柴垣有吾
(1) 高度乳酸アシドーシスの鑑別診断には循環動態不全以外の原因も考慮すべきである
 代謝性アルカローシス 花村菊乃
(1) 維持透析患者への経腸栄養療法では製剤の電解質組成に注意が必要である
尿路結石 山本徳則
(1) 基礎疾患を有する尿管結石症例による複雑性腎盂腎炎は重症化する可能性がある

VII.膠原病
全身性エリテマトーデス 田村直人
(1) ループス腎炎では重症度に応じた寛解導入療法が必要である
(2) 全身性エリテマトーデスの中枢神経病変は他の病変の活動性と一致しないことがあり注意が必要である
血管炎症候群 有村義宏
(1) Proteinase 3(PR3)に対する抗体(ANCA)陽性で、血管炎症候を示す症例でもWegener肉芽腫症でなく感染性心内膜炎のことがある
(2) 顕微鏡的多発血管炎の診断は、再燃時にWegener肉芽腫症に変更になることがある
多発性筋炎/皮膚筋炎 上阪等
(1) 急速進行性間質性肺炎を合併する症例には、早期から強力な免疫抑制療法が必要である
(2) 血球数減少を伴う皮膚筋炎/多発性筋炎症例では血球貪食症候群の合併を念頭に置く
関節リウマチ 齋藤和義
(1) 関節痛が消失しても骨破壊が進行する関節リウマチがある
(2) 関節リウマチの活動性による間質性肺炎増悪には十分な抗リウマチ薬による治療が必要である

VIII.内分泌・代謝
1型糖尿病 及川洋一
(1) 1週間前後以内に出現した高血糖症状を有する患者をみたら、劇症1型糖尿病の可能性を考えるべきである
(2) 一見2型と思われるGAD抗体陽性糖尿病では、安易にSU薬を使用しない
1型/2型糖尿病 矢島賢
(1) インスリン注射長期使用患者でも手技確認は省略しない
(2) αグルコシダーゼ阻害薬(αGI)の腹部症状には打開策がある
2型糖尿病
 インスリン分泌促進系 大西由希子
(1) SU薬とインクレチン関連薬の併用の際は低血糖に注意する
(2) 高齢の腎機能低下症例では、SU薬による低血糖およびその遷延に注意する
 インスリン抵抗性改善系 目黒周
(1) metforminの服薬中に乳酸アシドーシスのリスクを冒して血管造影を行うべきときもある
(2) 低血糖の原因薬剤の同定には作用メカニズムも考える
バセドウ病 向笠浩司
(1) 抗甲状腺薬の投与開始時には挙児希望の有無を確認し、副作用による薬剤の変更時は必ずwash outの期間をおく
(2) 甲状腺機能低下症であってもバセドウ病は鑑別診断から除外してはならない
橋本病/甲状腺ホルモン不応症 松下明生
(1) 甲状腺中毒症の原因がバセドウ病とは限らないことに注意する
(2) FT4高値にもかかわらずTSHが低下していない甲状腺機能異常患者の診断に注意する
原発性アルドステロン症 大村昌夫
(1) 高血圧では常に原発性アルドステロン症を疑うことが必要である
(2) 副腎腫瘍が必ずしも原発性アルドステロン症の原因とは限らない

IX.血液
急性白血病 半下石明
(1) 急性白血病の治療では、併用する薬剤の組み合わせによって重篤な副作用を引き起こすことがある
(2) 白血病に対する化学療法前には、臓器障害の評価が必要である
慢性骨髄性白血病 吉永健太郎
(1) CMLのTKI治療には分子生物学的モニタリングが必要で、服薬アドヒアランスを高めることが重要である
(2) TKI治療耐性を認めたときは、ABLキナーゼドメインの変異解析を行う
悪性リンパ腫 大越靖
(1) 多発脳腫瘍は転移以外に悪性リンパ腫の可能性がある
(2) 穿刺吸引細胞診によって悪性リンパ腫は否定できない
多発性骨髄腫
 新規薬剤治療 谷村聡
(1) Bortezomib治療にあたっては腫瘍崩壊症候群に注意する
(2) Bortezomib治療に伴う末梢神経障害に対しては早期の減量、治療延期の判断が必要である
 合併症治療 入沢寛之
(1) ビスホスホネート製剤併用中の多発性骨髄腫患者の歯科治療には注意が必要である
(2) 骨病変に対する局所療法中の意識障害に注意する
血小板減少症/DIC 砥谷和人
(1) 線溶亢進型DICに対する抗凝固療法時には出血症状の増悪に注意する
(2) 注意深い問診により薬剤起因性血小板減少症を鑑別する必要がある
造血幹細胞移植 南谷泰仁
(1) 造血幹細胞移植後の発熱性好中球減少に対する広域抗生剤のスペクトラムに注意する
(2) GVHD腸炎の経過中にサイトメガロウイルス腸炎を合併する症例もある

・View Spot
大学の疲弊:IMAGINE THE FUTURE. 山田信博
・Research最前線
第83回日本内分泌学会学術総会 田原重志
第33回日本高血圧学会総会 今泉勉
【Book Review】
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【Information】
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